ごみの上に現代的な新城を建設する
西安市から東北の方向に車で20分行くと、市が建設に力を入れている新城、滻灞(さんは)生態地区に着く。西安市滻灞河管理委員会で宣伝の仕事を担当する馬志勝氏は新区の建設状況について「2年前に開発を始めたころは、ジープも入ってくることができなかった。道はなかったが、いまでは2本の高速道路と2本の鉄道がここを通っている」と話す。盛唐時代、長安には8つの河が流れており、市東北部に位置する滻河と灞河はその中でもよく知られていた。滻灞生態地区は滻河と灞河の町の両側にあり、総面積は129平方キロ。滻灞生態地区責任者の王軍氏によると、21世紀に入って以降、西安の中心部が拡大するに伴い、滻灞河一帯もその一部となった。そのため、滻河と灞河の汚染問題を解決しなければならなくなり、何度も考慮を重ねた結果、市政府は全く新しい理念を採用することを決定。つまり、河川の処理を通じて地区の開発を促す、汚染を処理して両岸に生態を重視した新城を建設するというものだ。計画によれば、20年までにサービス業を中心に、物流と金融、観光、商業貿易、展示会、文化・教育などを基幹産業とする新城が建設される。人口規模は50万人、緑地は1333ヘクタール、湖や湿地は1333ヘクタールに達し、完成すれば市区の中心的な公園となる。 07年8月27日、陝西省にあるほぼ全ての金融機関20社余りの代表がここを視察し、関係者から生態地区の発展の理念と計画を聞いた。その後、その場で7社の金融機関と投資協定に調印、契約金額は170億元にのぼる。同年8月18日、マンション1864戸が売り出されたが、あっという間に売り切れ、王氏は滻灞生態地区の将来の発展により自信を持った。「西安は往々にして伝統的で遅れている、というのがよその人間の感覚だが、我々は全く新しい西安を建設した。これこそが現代であり、流行であり、自信のある西安である。滻灞生態地区はまさに我々の成果の1つだ」
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