――自らにふさわしい発展の道をどう探し出すか、これが西安、この3000年余りの歴史を有する古代の王城にとって、新たな時代に直面している差し迫った歴史的使命となっている。
馮建華
陝西省西北部に位置する西安(古代・長安)は中国史上、建都の時間が最も長い都であり、アテネとカイロ、ローマとともに世界4大古都と呼ばれている。封建時代の最盛期である唐代(618~907年)の都として、西安は全国の経済、文化の中心となり、その興隆と繁栄はシルクロードを経て東西の幅広い地域へと拡散していった。「1つの都の歴史はまさに1つの民族の歴史である」。歴史の幾たびかの変遷とともに、西安という古代の王城も自然、栄枯盛衰の運命から脱することはできなかった。有名な国際観光都市として、現代の西安は依然として「世界8大奇跡」の1つと呼ばれる兵馬俑があることで世界にその名をよく知られている。だが、経済の急速な発展という時代背景の下、西安の前進の歩みはやはり相対的に遅いと言えるだろう。 2007年8月、西安市は「唐代王城復興計画」(古都はすべて唐代王城遺跡の範囲内にある)をスタートさせた。歴史ある古都の風貌を取り戻し、盛唐時代の威風を蘇らせようというがその趣旨だ。
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