成長を続ける観光市場は就業の巨大市場でもある。2015年までに、観光業従事者は1億人前後に達すると見込まれている。
国家旅游局の邵琪偉局長は13日に開かれた「全国観光発展就業促進作業会議」で、「観光業は伝統と現代生活が一体化された非常に強みのあるサービス業だ。また労働集約型の産業でもあり、就業の機会は多く、様々な層の労働力を受け入れることができる。交通や飲食、観光商品、観光地、旅行会社、ガイドなどでは年齢や学歴に対する条件は低いため、地元の農村の余剰労働力の就職先や、失業者の再就職先として適している」と指摘。
さらに邵局長は「世界観光機関(UNWTO)は、中国は15年までに世界最大の観光客受入国、第4の観光客供給国となると予測している。中国を訪れる海外の観光客数は延べ2億人、国内の観光客数は延べ26億人以上、海外に出る中国人観光客数は延べ1億人と、観光市場は延べ約30億人の規模に達し、総収入は2兆元前後に上る見込みだ。これは、観光業に雇用創出の高い潜在力があることを意味している。第11次5ヶ年規画(06~10年)期間中、観光業は毎年新たに70万人の雇用を創出し、間接的な雇用は350万人に達し、15年までに直接・間接的就業者数は1億人前後に達するだろう」と強調した。
国家発展・改革委員会の張茅副主任は「当面、そして今後かなりの一定期間、就業情勢はかなり厳しいものになるため、観光業を発展させて就業の機会を創出することが必要だ。産業政策をさらに完備させて、観光業の規模の拡大と構造の最適化を絶えず促進していかなければならない。また宿泊業や飲食業、観光商品を全面的に発展させるなど、観光業の機能やサービスの質を高めることで、サービスの分野を拡大していく方針だ」と語った。
「北京週報日本語版」2007年9月18日 |