夏休みからすでに半月が経ち、旅行に出かける人の人数は予想ほど伸びていなかった。昨日、複数の旅行社に対する調べで、7月以降の航空運賃が値上がり、且つ高温と暴雨等の異常気象の影響によって、一部の旅行社では個人の旅行客が半分近くも減少し、夏休みの特別ツアーを企画していた旅行社でさえ、去年の平均並の水準にしか維持できなかった。
数日前の上海の国内旅行社による情報交流会での中で、今年夏の国内旅行全体の出足の反響は平均並であり、情況が比較的によい旅行社の旅行客の情況でさえ、去年の同期と同じぐらい、一部の旅行社では、客数が去年の同期の半分以下に減少していることが明らかになった。
旅行専門家によると7月以来、多数の国内便のエアーチケットが爆発的に値上がり、一部の旅行客らの旅行への意欲を損なわせた。また現在、フライトが最も密集しているのが北京・上海エアラインであるが、夏休みの期間中では割引された比較安いチケットも買えない情況となっている。この他にも、今年の夏以来全国の各省・市の間で、広範囲に及ぶ長時間の豪雨や、洪水、高速道路の鎖閉、土砂崩れ等の発生情況により、本来夏休みを利用して旅行に出かけたい客が暫く様子見をすることを余儀なくされた。
江浙両省に行き来する短距離バス運行を得意とする旅行社も、夏休み以来の集客数もさほど芳しくない情況にある。江浙両省では比較的豪雨による影響が小さいため、専門家は最近、多数の省や市で連日続いた高温日によって、旅行に出かけるよりも、家でゆっくり夏休みを好む上海市民が増え、これは江浙両省への短距離旅行客の減少の主な原因である、と指摘している。市旅行委員会市場管理処所処長の蘇光建氏は、上海の旅行客は気候、旅行価格によって自分たちの旅行計画を調整できることは、旅行客の考え方が次第に理性的になり円熟してきたからである。それに伴い旅行業界は旅行客の意識変化にあわせ、旅行のとパッケージツアーとプランを調整し、市民の旅行に対する意欲を奮い立たせるべきである、と述べた。
「東方ネット」2007年8月8日 |