(一)概況
南京市は江蘇省の省都で、その飲食文化は内外で知られている。従来から南京、江蘇の名物料理は中国全土にその名を馳せる存在であった。いまでは、淮揚料理、秦淮軽食も内外でよく知られるようになった。ここで南北各地のよく知られた料理を味わうことができ、中国や西洋のグルメの色とりどりのお店も建ち並んでいる。
南京料理は従来南京、江蘇の名物料理といわれてきた。食材の選択も厳格で、調理法も精緻で、主な食材を重んじることに力点を置き、精緻で色鮮やかなことでよく知られている。その特色は生粋の味があり、味加減もほどよく、各地の人々の口によく合う。
(二)特色のあるグルメ
名物地方料理 南京板鴨、塩水鴨、鴨肫、六合牛脯、南京香肚、竜池鯽魚、金陵臭幹、水八鮮、八鮮山菜など。
八鮮山菜
つまりカワラニンジン、マコモダケ、豌豆葉、食用ナズナ、タコ、コヨナメ.ウマゴヤシ、キクの花を食材としたものなど八種類の春の旬の野菜である。
南京板鴨は内外に名を馳せており、その調理法にも600年以上の歴史がある。塩水鴨は1000余年の歴史があり、美味しくてさくさくしてやわらかいという特色がある。
馬祥興菜館
1850年の創業で、松鼠魚、蛋焼麦(タマゴ入りのシュウマイ)、鳳尾蝦、美人肚など四大名物料理をつくり出した。このお店のゴマ油什錦素菜包(パオツの一種)も大人気。
所在地 雲南北路30号
電話 8625-83205248
獅王府美食休閑共同体
南京市湖南路獅子橋美食歩行者天国にある。総面積は2万平方メートルで、グルメ、サウナ、娯楽、フィットネス、レジャーを一体化した総合施設。その中には「中華民肴食街」、「アジアグルメの旅」のお店などがあり、特に「獅王府大酒楼」、「南京大排档」がもっともよく知られている。
所在地 湖南路獅子橋2号
電話 8625-83305777
特色のある軽食 「秦淮八絶」など。
絶品の1 永和園の黄橋焼餅と開洋幹絲
絶品の2 蒋有記の牛肉スープ、牛肉鍋貼兒(焼きギョーザ)
絶品の3 六鳳居の豆腐澇と葱油餅(ネギの入った餅)
絶品の4 奇芳閣の鴨油酥焼餅と什錦菜包
絶品の5 奇芳閣の浇麻油素幹絲和鶏絲澆面
絶品の6 蓮湖糕団店の桂花夾心小元宵と五色小糕(軽食)
絶品の7 瞻園麵館の熏魚銀絲麺と薄皮包餃
絶品の8 魁光閣の五香豆と五香蛋
(三)特色のある飲食街
南京夫子廟小吃(軽食)街
南京夫子廟の軽食は最も評判で、上海城隍廟の軽食、蘇州玄妙観の軽食、湖南長沙火宮殿の軽食とともに「中国の四大軽食」と言われている。金陵軽食のルーツである南京夫子廟には長い歴史があり、軽食の品種も色とりどり。ここでは毎年の9月にグルメ祭が催され、特色のある浙江・紹興邦、南京・江蘇邦、潮州邦など全国各地の軽食を賞味することができる。
湖南路獅子橋小吃街(歩行者天国)
湖南路獅子橋歩行者天国では、遠方から「獅王府」料理屋の看板を目にすることができる。「獅王府」の階下には見た目はぱっとしない屋台があり、古風の衣服を身にまとう店員、3、40脚の正方形の食桌があり、いちばん内側には軽食をもっぱら作るための小さな炊事場があり、その入り口に陳列されているさまざまな軽食は人々の食欲をそそる香りがする。
その他の小吃街
南京市の軽食街はきわめて多く、夫子廟のほか、新街口の朝天宮、長楽路、山西路、中央門、惠民橋、燕子磯などの一帯もだんだんとお菓子や軽食を賞味することができるスポットとなっている。
(四)特色のあるレストラン
名称 種類 所在地 電話(地区番号8625)
金鷹大酒楼(石鼓路店) 淮揚料理 石鼓路60号建華大廈3-5F 84738868
毛家飯店 湖南/淮揚の料理 獅子橋美食街23号 83311978
卞氏菜根香 四川料理 常府街85-6号 84293888
知奇火鍋 火鍋料理 中山東路271号 84409075
新標識 台湾料理 獅子橋39号 83300780
小懶虫餐庁 家庭料理 王府大街56号 84461808
「北京週報日本語版」2007年5月22日 |