古い胡同(横丁)の文化
什刹海は後海とも呼ばれ、北京市内の中心地帯に位し、南から北へ前海、後海と西海という三つの湖からなる。什刹海の南側には北海公園と中南海があり、北は第二環状道路の北部分の徳勝門あたりと接する。数十年前、このあたりには積水潭というさらに大きい湖もあったが、時代の流れによってなくなってしまった。今は什刹海だけが残され、北京の変化と発展を静かに見守っている。
千年の歴史を持つ都市である北京では、かつての多くの栄枯盛衰はすでに歳月の中に消え去り、厚い歴史書にそれらすばらしい時代が記されているだけだ。後の人々に感じられ、触れられる形で残されたのは、レンガの破片や、かつては北京にあふれていたが、今日ではますます少なくなってきた胡同(横丁)だけだ。北京に来た地方の人が北京の純粋な民風や方言を感じたいならば、胡同に行けばよい。什刹海一帯は現在の北京では胡同が最もよく保存された地区である。特に前門一帯で大規模な再開発が行われたため、北京の胡同を見たいならば、おそらく什刹海一帯より良いところはもう無いだろう。
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