香港観光の人気が再燃している。人民元の対香港ドル交換レートが上昇を続けていることに加え、中国で最も大きな祝日「春節」(旧正月)が間近に迫っていることから、多くの旅行社が「今がビジネスチャンス」とみて、販売促進策を相次ぎ打ち出している。「北京青年報」が伝えた。
先週香港ツアーに添乗したガイドの陳さんは「春節までまだ間があるが、香港ではお祝いイベントが大々的に行われている。春節になればあらゆる商店が大規模なセールを開始し、多くの有名ブランド、特にファッション系ブランドでは割引率が80%を超えるものもありそう」と話す。北京の旅行社数社が6日明らかにしたところでは、今年は昨年より多くの観光客が春節期間に香港を訪れ、レジャーやショッピングを楽しむ見込みという。
北京海洋国際旅行社の関係者によると、さまざまな旅行商品のうち、価格2180元からの香港4日間フリーツアーに予約が殺到し、早くも先週に定員に達した。
業界関係者によると、香港側の一連の販売促進活動が大陸部観光客を引きつけているだけでなく、人民元が香港ドルに対して値上がりしていることも香港観光の人気再燃の重要な要因の一つという。人民元が上がったことで、同じ商品でも価格が少し安くなったことになる。以前のレート1香港=1.04元であれば、香港で2万香港ドルの腕時計を買うのに、人民元が2万800元必要だったが、現在のレートなら500~600元ほど安くなる。目ざとい観光客は人民元の対香港ドル銀行間レートが1対1を割り込んだ時点で早くも、旅行サイト「携程旅行網」で販売する香港ディズニーランドのチケット価格が310元から値下がりして300元を割り込むのに注目していたという。
「人民網日本語版」2007年2月7日
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