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名所旧跡  
世界遺産――峨眉山

 

  主峰の金頂の標高は3077m、最高峰の万仏頂の標高は3099m。メーンの景勝区の面積は154k㎡で、自然の景観と仏教文化を一体化させた国家クラスの重点山岳景勝区である。峨眉山は雄大にして美しく、神妙的にして奇異なる自然の景観、悠久な仏教文化、豊かな植物資源、ユニークな地質構造と地形で知られ、中国の名山に数えられ、昔から「仙人の山、仏陀の国」、「植物の王国」、「動物の天国」、「地質博物館」などと称され、「峨眉山の美しさは天下の冠なり」とたたえられている。

  峨眉山植物垂直地帯分布図によると、植物の種類も多く、さまざまな類型からなり豊富で各名山の中で、その生い茂る植生の景観がトップと言ってもよい。金頂の雲の海、日の出、仏光(ブロッケン現象)、聖灯(リン鉱石の光)、朝日のきらめき、夕焼け、雷洞煙雲、洪椿暁雨などの奇異な気候の景観は中国の名山の中でトップと見なされている。

  金頂

  峨眉山の西はゴンガ雪峰、東は広々とした平原で、主峰の金頂がそびえ立っている。めまぐるしく姿を変える雲の海、日の出、仏光、聖灯は金頂の四大奇観。峨眉山の美しさと神秘さを集めた金頂の上に立てば、周囲の山々が小さく見える。

  報国寺

  報国寺景勝区は寺が集中する峨眉山の低い山間地帯にあり、人文の景観がたくさんある。有名な報国寺、伏虎寺などの古代建築物、貴重な華厳銅塔、聖積晩鐘などの仏教文化財、奇異な羅峰晴雲などの自然の景観があり、また、カレハチョウ、アゲハチョウなどの稀少動物、ヘゴ、楨楠などの稀少植物がある。中国最大のラドン温泉もある。

  清音閣

  清音閣景勝区の標高は770~1900mで、峨眉山の中部山間地帯の深い谷間にあり、両岸には高い山がそびえ立ち、降雨量も多く、植生も豊かである。谷の清流がさらさらと音を立て、涼しくて静寂である。ここではサルの群れを目にすることがある。

 

 

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