九寨溝は阿はチベット族・チャン族自治州九寨溝県の中南部にあり、標高は2000~4300m、この一帯には9つの寨(山村)があるためこう名付けられた。九寨溝は高い山、湖沼、滝の群れを主な特色とし、原生の生態系環境、雪山、森林、湖沼は、神秘さにみちた変化を示し、奥深く美しい自然の景観を形成し、「メルヘンの世界」、「この世の仙境」と称されている。雪峰、彩林(四季折々に色彩を変える樹林)、エメラルドブルーの湖、幾重にも重なるように流れ落ちる滝、チベット族の風情は九寨溝の「五つのまたとないもの」とたたえられている。
五花海
日則溝孔雀河上流の果てにあり、九寨溝の多くの観光スポットの中でもっともすばらしいところである。秋の五花海の周りは色とりどりで、炭酸カルシウムを含む池が光合成作用によって色とりどりで美しい池の底に沈んだ木と植物がコントラストをなし、まるで夢幻の仙境のようである。
樹正群海
樹正景勝区にあり、20、30の面積の異なる海子からなる。段々畑の形をした海子は差が約100mで、数キロも延々と延びている。薄い黄色のトラバーチン湖の堤防にはさまざまな樹木が植えられている。群海は緑の中にこん色があり、メルヘンの世界のように美しい。
珍珠灘・珍珠灘滝
日差しのもとで、澄みきった水の流れが薄黄色いトラバーチンに飛び散り、幅100mの浅いところはコケがいっぱい生え、すべすべと柔らかく見える。テレビドラマ『西遊記』の最初のシーンはここで撮影された。
珍珠灘滝は標高2433m、幅310m。幅広い滝が勢いよく流れ落ち、かみなりのような音が聞こえる。滝の下には樹木が生い茂り、鮮やかな色の花が咲いており、大自然の壮大な雰囲気を感じ取ることができる。
諾日朗滝
「諾日朗」はチベット語で「男の神」のことを指し、「壮大、雄大」の意味がある。ダイナミックなその勢いから、こう名づけられたものである。諾日朗滝は高さ約30m、幅100m、滝が高いところから流れ落ち、水が周囲に飛び散り、ものすごい音が聞こえてきて、壮観そのものである。
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