新疆ウイグル自治区のウルムチから100余キロ離れたチャンジ州のフーカン市にある。ボグダ峰のいくつかの渓流が集まって形づくられた湖で、中国の古書には「瑶池」と記されている。西天王母が使っていた鏡だという言い伝えもある。面積は約5平方キロ、長さは3400メートル、幅は1500メートルで、最も深いところの水深は105メートルといわれる。そばには18世紀に建立された福寿寺がある。
湖水はきらきらと玉のように輝き、周囲を高く囲まれ、湖畔に新疆特有の松、杉などの針葉樹木が密生している。冬も一面氷雪に閉ざされた銀世界となるが、天池だけは氷が張らず、玉石のような緑の水をたたえ、陽射に映えていっそう美しく見える。
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