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2007年政府活動報告


(この報告については、今会議で最終的に審議、採択され、新華社から発表されるものが基準となる。

(2007年3月5日、第10期全国人民代表大会第5回会議にて)

国務院総理 温家宝

代表のみなさん

ここに、私は国務院を代表し、大会に政府活動報告を行い、審議を求めるとともに、全国政治協商会議の委員の皆さんからもご意見を求めたいと思う。

一、二〇〇六年の活動の回顧

二〇〇六年は、わが国「第十一次五ヵ年計画」の実施において、幸先のよいスタートを切った一年であり、国民経済と社会の発展において重要な成果を収めた。

――経済は安定した急速な成長をとげた。国内総生産(GDP)は二〇兆九四〇〇億元となり、前年度より一〇・七%伸びた。消費者物価の総体的水準は一・五%上昇した。経済成長は四年連続で一〇%ないし一〇%強となったが 、目立ったインフレは見られなかった。

――経済のパフォーマンスは着実に向上した。全国の歳入は三兆九三〇〇億元に達し、前年度より七六九四億元増え、一定規模以上の工業関連分野の企業が達成した利潤額は四四四二億元増え、三一%伸びた。

――改革開放は一段と深化した。重点分野及びカギとなる部分の改革には新たな進展が見られた。輸出入貿易総額は一兆七六〇〇億ドルに上り、前年度より二三・八%伸びた。外商の直接投資の実質利用額は六九五億ドルとなった。

――社会諸事業の発展は加速された。科学技術イノベーションでは重要な成果をあげ、教育事業は引き続き発展し、公共医療衛生体系の整備は強化され、文化、スポーツ事業はいっそう繁栄している。

――人々の生活はかなり改善された。都市部の新規就業者数は一一八四万人に達した。都市部住民の一人当たりの可処分所得は一万一七五九元、農村部住民一人当たりの純収入は三五八七元となり、価格要因を差し引くと、前年度よりそれぞれ実質的に一〇・四%と七・四%の伸びとなった。

これらの成果は、わが国の総合的国力がいっそう増強され、われわれが小康社会の全面的建設という目標に向かって、さらに堅実な一歩を踏み出したことを物語っている。

ここ一年の主要な活動は次の通り。

(一)マクロコントロールを強化し、改善した。経済運営の過程で生じた投資の過熱やマネーサプライ・銀行貸出の過剰供与、対外貿易の黒字超過などの際立った問題について、中央政府はいち早く一連のマクロコントロール措置を講じた。土地に対する規制を強化し、建設用地の新規増加を引き締め、規制し、土地利用に関する法律・法規違反行為をきびしく取り調べ、処罰した。マネーサプライ・銀行貸出の管理を強化し、人民元建て融資の基準金利を二回、金融機関の預金準備率を三回も引き上げた。経済運営に対する財政・税収の調節機能を強化した。新規プロジェクトの市場参入に対する審査・確認、監督・検査を強化した。不動産市場に対する規制と監督・管理を強め、住宅の供給構造の調整に力を入れた。これにより、マクロ規制諸措置の効き目が徐々に現れ、固定資産投資の伸び率は鈍化し、銀行貸出の増加幅が縮小したため、やや急ピッチで成長した経済が過熱につながることを防ぎ、経済の大きな振れを回避することができた。

(二)「農業、農村、農民」の仕事に取り組む度合いを大きくした。社会主義新農村の建設を着実に推し進めた。通年で中央財政の「三農」に用いた支出は三三九七億元となり、前年度より四二二億元増加した。全国範囲で農業税と特産物税を撤廃し、二六〇〇年余りも続いてきた農民に対する徴税の歴史に終止符が打たれた。穀物作付農家向けの直接補助金、良質種子補助金と農機具購入補助金を引き続き増やし、農業生産財総合補助政策を実施し、重点地区の重要食糧品種に対し最低買付価格政策を引き続き実施し、財政難を抱える県と郷および食糧主産県への移転支出を増やした。かなりひどい自然災害に見舞われたにもかかわらず、主要農産物の収穫高は安定的に増加した。食糧の年間総生産高は四億九七四五万トンに上り、三年連続の増産となった。農村の道路、水利、電力、通信などの基盤整備が強化され、農村において新たに二八九七万人分の安全な飲み水を確保し、バイオガスを利用する農家が四五〇万戸増え、農民の生産と生活諸条件は引き続き改善されている。農村の貧困脱却扶助・開発事業には新たな進展が見られた。農民就労者と関連のある問題の対策・措置を制定、実施し、低賃金や給料遅配・未払い問題の解決や、法律に基づく雇用管理の規範化、就業者の養成・訓練と社会保障の強化などの諸方面で農民就労者の合法的権益を守った。

(三)経済構造の調整を加速させた。プラント製造業の早期振興政策措置を制定し、カギとなる分野の重要プラントの自主的製造を促進した。一〇〇万キロワット級の原子力発電設備、超超臨界火力発電ユニット、新型船舶などの設備の自主化作業を繰り広げ、高性能NC工作機械や重要な基礎的製造プラントなどの重要特別プロジェクトをスタートさせた。鉄鋼、石炭、セメントなど十一業種の産業構造調整政策措置を制定し、実施し、一部の生産能力過剰の業種では投資の増加幅が著しく縮小され、新規着工プロジェクト計画の投資総額は大幅に低減し、石炭、電解アルミ業界においてそれぞれ一億一〇〇〇万トン、一二〇万トンの立ち遅れた生産能力を淘汰した。国民経済全般に関わる一群の重要なプロジェクト建設が完成するか、操業に入ったり、着工されたりしている。青海=チベット鉄道が全線開通し、三峡ダム左岸発電所が竣工・稼動開始し、金沙江向家壩水力発電所工事が着工した。これらの成果も経済発展の後続力の強化に重要な役割を発揮するであろう。

省エネ・環境保護事業をよりいっそう重視することになった。省エネ・原材料消費と汚染物質排出の削減政策を充実させ、省エネ・汚染物質排出削減の目標責任制をあまねく確立した。重点業種、重点企業と重点プロジェクトの省エネの仕事を鋭意推進し、循環経済のテストを行い、三峡ダム地区、松花江、南水北調の水源地及びその沿岸地域、渤海などの重点流域と水域の水質汚濁対策を強化するとともに、石炭を利用する火力発電所の脱硫や都市の汚水処理、ゴミの無害化処理など環境保護分野の重点プロジェクトを実施した。四年連続して全国で汚染物質の不法排出企業の取り締まりや、人々の健康を保障するための環境保護特別キャンペーンを繰り広げた。生態保全や生態系の整備をしっかりと推し進めている。鉱物資源の開発秩序の整理、規範化については、段階的な成果が見られた。地質探査作業が強化されている。

 

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