全国政治協商会議の王志宝委員は6日人民大会堂で行われた記者会見で、現在、貧困のために支援が必要とする人口はおよそ1億人を数え、うち絶対貧困人口は2148万、低収入人口は3150万いることを明らかにした。
貧困人口の基準は1人平均年収が683元以下、低収入人口は同958元以下と定められている。
この中で王志宝委員は「政府は現在、貧困支援活動に力を入れているところだ。昨年の中央政府の財政支出は137億元、地方は50億元で、合計200億元近くに上った。しかし地理的、社会的、歴史的原因から、次の段階での貧困支援任務は非常に重要だ。一部の貧困地区ではインフラ整備と社会サービス機能が遅れており、道路や電気が通じていない村もある。教育や医療・衛生、文化施設なども発達地区に比べてかなり差がある。重点貧困地区の農民1人平均収入は全国の半分、1人平均総生産は全国の3分の1、1人平均財政収入は全国の6分の1に過ぎない」と指摘。
政府の貧困支援について、王志宝委員は「一段と力を入れなければならない。まず地区ごとに実情を検討し、支援のあり方をさらに明確にする。次に、各方面から総合的措置を講じ、農民を支援して生産を向上させるほか、社会整備を進め、公共サービス水準を高め、さらに貧困農民の文化的資質と技能を高めるため地元を支援していくことが必要だ」と強調した。
「北京週報日本語版」2007年3月8日
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