中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は23日の定例記者会見で「中国は人権問題を理由に朝鮮情勢を安保理の議題にすることに反対する。安保理は人権問題に介入する適切な場ではない」と表明した。
「中国側は国連安保理で朝鮮の人権問題を話し合うことに反対を表明したが、朝鮮情勢はすでに安保理の議題に入っている。これについてコメントは」との質問に、華報道官は「中国は人権問題を理由に朝鮮情勢を安保理の議題にすることに反対する。中国は人権問題の政治化および人権問題を借りて他国に圧力をかけることに一貫して反対している。安保理は人権問題に介入する適切な場ではなく、国際平和・安全に真に関わる問題の処理に精力を集中するべきだ」と指摘。
さらに「朝鮮半島情勢は依然複雑で敏感だ。安保理構成国および関係各国が朝鮮半島の非核化と平和・安定維持の大局に重きを置き、情勢緩和に資する事を多く行い、緊張の激化を招きかねないいかなる言動も避けるよう希望する」と表明した。
報道によると、中国の劉結一国連大使は22日に安保理で「中国は朝鮮半島の近隣であり、朝鮮半島で戦乱が起きることは断じて認めない。安保理は対話の推進、緊張緩和に資する事を多く行い、緊張の激化を招きかねないいかなる言動もしないべきだ。安保理が朝鮮情勢を議題にして朝鮮の人権問題に介入するのは、こうした目標に相反し、有害無益だ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年12月24日