華春瑩報道官
フィリピンのアキノ大統領がこのほど、日本の自衛隊の国際的影響力を高める安倍晋三首相の計画に支持を表明したことについて、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で「関係国は人為的に緊張と対立をもたらすべきではない。関係国間の働きかけ合いが、地域の平和・安定維持にプラスのエネルギーを注ぐものであることを希望する」と表明した。
――フィリピンのアキノ大統領は24日に訪日し、安倍首相との共同記者会見で、日本の自衛隊の国際的影響力を高める安倍首相の計画に支持を表明した。
われわれは報道に注意を払っている。われわれは中国側の原則的立場をこれまで繰り返し表明してきた。歴史的原因から、中国は軍事・安全保障分野の日本の政策動向を強く注視し続けている。これはアジア近隣国と国際社会の共通の懸念でもある。日本が周辺国の正当で理にかなった安全保障上の懸念を理解し、尊重し、平和の道を堅持するよう希望する。
われわれはフィリピン首脳の訪日時のいくつかの発言に注意を払っている。中国は長年、関係する当事国と歴史的事実と国際法の尊重を基礎に、二国間の協議・交渉を通じて領土や海洋管轄権をめぐる争いを解決すべく努力し続けている。
関係国は誠意をしっかりと示し、中国側と同じ方向に向かうべきだ。人為的に緊張や対立をもたらし、地域情勢に新たな複雑な要因を増やすのではない。関係国間の働きかけ合いが地域の平和・安定維持にプラスのエネルギーを注ぎ、建設的役割を発揮するものであることを希望する。その反対のものではない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月26日
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