最近ではAIIB上層部の人選に注目が集まっている。中金公司の金立群前董事長と財政部中国クリーン発展メカニズム基金管理センターの陳歓センター長がそれぞれAIIB中国側準備チームの代表および副代表に就任しており、外部では両者がAIIBの上層部に就任するとの見方が広がる。専門家は、「金立群氏は中国での経験も西側諸国での経験もあり、幅広いものの見方をする人物だ。中国が推薦するAIIBの責任者として、もしも将来、中国人が総裁になるとすれば、金氏が最有力候補だ」と話す。
金氏とはどのような人物なのだろうか。公開された情報によると、金氏は財政分野で豊富な経験があり、これまでに財政部の世界銀行司司長、同部長補佐、同副部長を歴任した。国際金融機関での経験もAIIBでの重責を担う上でプラスになる。1988年から93年にかけては世界銀行で副執行理事を務め、03年8月1日にはアジア開発銀行(ADB)の副総裁に就任し、5年の任期を全うした。次官クラスの中国高官としてADBの上層部に就任したのは金氏が初めてだ。
現在、AIIBの運営メカニズムはまだ完成しておらず、今あるのは臨時の機関だけだ。誰が総裁になるかも最終的に確定していない。理屈の上では、誰が総裁になるか、明らかに競争があるはずだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月1日 |