国務院の李克強総理は17日、訪問先のロンドンでキャメロン英首相と会談した際に、中英両国は原発・高速鉄道などのインフラ協力を推進すべきだと発言した。キャメロン首相は、英国は中国と高速鉄道の協力の深化を希望すると表明した。新京報が伝えた。
同日発表された中英の共同声明には、「双方は両国市場の鉄道(高速鉄道を含む)の設計コンサルティング・建設・設備供給・メンテナンスなどの分野で実質的な協力を推進することで合意した」と明記され、「高速鉄道」の内容が盛り込まれた。
■中国の「高速鉄道戦略」、いかに展開するか?
中国の「高速鉄道戦略」は、早くから欧州に照準を合わせていた。李総理は昨年と今年、中・東欧およびアフリカの歴訪中に、高速鉄道と中国の設備をPRしていた。
中国は2009年の時点で、3本の高速鉄道計画・戦略を確定していた(ユーラシア高速鉄道、中央アジア高速鉄道、汎アジア高速鉄道)。そのうち2本は、欧州にも波及する。
中央アジア高速鉄道はかつての「シルクロード」と重なり、キルギスタン、ウズベキスタンなどの中央アジア諸国を通過し、イランやトルコを経由し、最終的にドイツにたどり着く。
中国紙・南方週末はこのほど、「計画中のユーラシア高速鉄道はロンドンを出発し、パリ、ベルリン、ワルシャワ、キエフを経由し、モスクワ通過後に二手に分かれる。一方はカザフスタンに入り、もう一方は極東のハバロフスクに向かい、その後中国の満州里に入る」と伝えた。
汎アジア高速鉄道は、東南アジアをカバーする高速鉄道網だ。昆明を出発し、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、タイ、マレーシアなどを経由し、シンガポールに到着する。
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