その他の日本企業はさまざまな考え方を持っているが、革新的な研究開発により変革を促し、モデルチェンジを実現する必要性を強く認識している。
◆研究開発:本国重視から市場重視へ
研究開発に専念したことで、日本企業はかつて多くの手強いライバルが存在する世界で生き残ることができた。
国内で開発を進め、米国などから一部の技術を導入する。これは日本のかつての研究開発の特徴であった。しかし日本企業は現在、この形式に変革をもたらそうとしている。田辺氏は「中国の特色ある研究開発を推進中」と中国語特有の言い回しを使い、かつての研究開発と異なることを強調した。
日立製作所は海外に約300人の研究開発チームを持つが、そのうち130人は中国に在籍している。田辺氏は、「市場の将来性が最も高い場所で研究開発を行う。これは当社の経営上の重要な方針だ。スマート都市、クラウドサービスなどで、中国には独自の需要が存在し、日本の既存の経験では新たな需要を満たせなくなった。また中国医学の研究により、当社の医療機器の開発に新たな視点が備わった」と指摘した。
日立のように、三菱化学メディエンスも中国で、中国医療研究機関との共同開発を強化している。
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