中国経済は今年安定したスタートを切った。世界経済の回復も良好な流れを示しており、成長の原動力が強化されている。このことは輸出貿易に堅固な基礎を提供した。中国海関(税関)総署の調査データによると、中国の4月の輸出先行指数は41.9で、3月より0.2ポイント上昇し(3月は前月比で0.4ポイント上昇)、今後一定期間に渡り輸出が好転するすう勢が強まっている。人民日報が伝えた。
中国海関総署の鄭躍声報道官(総合統計司司長)は、次のように説明した。
今年1−4月、中国のEU・米国・ASEAN・日本との貿易が好調だった。そのうちEUとの貿易額は8.5%増の1兆1500億元(約18兆7600億円)に、米国は2.4%増の1兆300億元(約16兆8000億円)に、ASEANは1.2%増の8830億7000万元(約14兆4080億円)に、日本は1.6%増の6243億4000万元(約10兆1866億円)に達した。また中国大陸部と香港の1−4月の貿易額は、前年同期が好調であったことから、33.1%減で6329億1000万元(約10兆3264億円)となった。
中国の一般貿易が輸出入額に占める比率は、1−4月も引き続き加工貿易を上回り、前年同期の比率より上昇した。これは中国の対外貿易の構造が改善され、海外貿易の発展能力が強化され続けており、海外貿易の競争の新たな強みを育成する基盤がより堅固になったことを反映している。
具体的に見ていくと、中国の1−4月の一般貿易輸出入額は6.4%増の4兆4600億元(約72兆7690億円)に達し、海外貿易全体の55.1%を占めた(前年同期より4.9ポイント上昇)。同期の加工貿易の輸出入額は6.5%減の2兆5500億元(約41兆6000億円)で、海外貿易全体の31.5%を占めた(前年同期より1.1ポイント低下)。
広東省や江蘇省など7地域の1−4月の輸出入額は全国に占める比率を落とし、中西部地区の輸出が好調だった。中西部5地域(甘粛省・重慶市・陝西省・雲南省・広西チワン族自治区)の輸出額の増加率は、それぞれ73.6%・62.2%・40.9%・40.6%・36.6%に達した。そのうち重慶市の前年同期比の増加率は前四半期より0.8ポイント上昇し、陝西省は1ポイント上昇した。
中西部地区は近年、投資環境の改善に取り組んでいる。これらの地区は、国内外の産業シフトを受け入れる能力を強化している。中国が強みを持つ輸出製品の世界市場におけるシェアと競争力を維持した上で、東中西部地区の対外開放の調和的な推進を促し、全面的な対外開放の新たな構造を形成した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月9日 |