◆IPO一時停止、VC/PEのM&Aが増加

業界別に見ると、2013年にM&A件数が最も多かったのはエネルギー・鉱物資源、不動産、機械製造となった。伝統的な業界と比べ、インターネットなどの新興業界のM&Aも活発だった。

曹氏は、「インターネット業界は2013年度のブラックホースになった。モバイルネットワークの台頭が、大手の争奪戦の序幕を開いた。企業はM&Aにより産業チェーンの統合を目指し、市場でより高い比率のユーザーを確保しようとした」と述べた。

2013年にインターネット業界では44件のM&A取引が行われ、前年比37.5％増となった。M&A金額は27億5100万ドルに達し、2012年の2億6900万ドルから922.7％の激増を見せた。主な買い手は百度、アリババ、テンセントの3大企業となった。

またVC/PE（ベンチャーキャピタル/プライベート・エクイティ）関連のM&Aの取引件数が激増した。

曹氏は、「中国資本市場はIPOの一時停止による影響を受け、VC/PEのM&Aによる撤退を促した。またM&A市場の高度発展および株投資の撤退の多元化も、VC/PE関連のM&Aを活発にした」と指摘した。（編集YF）

「人民網日本語版」2014年1月8日