■アベノミクス
日本の安倍晋三首相は就任後、大胆な金融緩和政策、機動的な財政政策、成長戦略を「3本の矢」として、長期デフレからの脱却措置を打ち出した。こうした政策は「アベノミクス」とも呼ばれる。アベノミクスの下、今年上半期に日本経済は久方ぶりの「高成長」を示した。GDPは第1四半期に年率換算で4.1%、第2四半期に同3.8%の成長を示した。だが、安倍首相の政策の下で、日本政府の債務は今年1000兆円を突破。これは対GDP比250%に近く、先進国中最悪だ。しかも第3の矢である「新経済成長戦略」は深いレベルの構造的問題にメスを入れていないため、アベノミクスは名実相伴わない景気刺激政策だとみられている。
また、安倍首相がアジア隣国との関係をうまく処理できるかどうかも、日本経済に影響を与える大きな要因の1つだ。中韓との関係の緊張が続けば、経済・貿易関係は政治関係の冷え込みにより悪化し、日本経済の成長率にも一定の影響が生じる。
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