4G営業許可証が発行されたことで、中国はグローバル市場での歩みを加速させ、ひいては世界で最も急速に成長する4G携帯市場になる可能性がある。通信産業大手のエリクソンが発表した最新の「モバイル市場報告」では、19年までに中国は世界一の4GのLTE市場になり、利用者数は7億を超えると予測する。
実際、4G営業許可証が発行される前から、中国移動は北京、杭州、深センなど複数の都市で、香港で販売されている米アップル社の多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone5S」(アイフォーン5S)や「iPhone5C」(アイフォーン5C)で同社の4Gネットワークを使えるようにするサービスを密かに無償で提供している。
3G時代と異なるのは、4Gは研究開発やテストの段階から、中国移動をはじめとするプロバイダー、華為や中興通訊などの設備メーカー、携帯電話端末メーカーが標準の設計や制定に関わっていることだ。よって中国の4G携帯端末はこれから、海外の競争相手に後れを取ることはあり得ない。
4G営業許可証の発行前に中国市場で正式に発売された4GのTD-LTE端末は4種類あり、1つは韓国のサムスン製、ほか3つは中国独自ブランドだ。中国移動によると、来年には1千元クラスの4G端末を発売するという。
通信産業ウォッチャーの項立剛氏は、「4G製品は携帯電話市場全体の販売台数を牽引するだろう。この産業チェーンの中で、中国の携帯向けゲームやモバイルインターネットの開発企業・機関も、ネットワークの質の改良を受けてより多くの利用者を獲得することになる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月9日 |