中国人のぜいたく品を購入する力は、予想をはるかに上回るペースで強まっている。中国のぜいたく品市場研究機関の財富品質研究院がこのほど発表した2013年の「中国ぜいたく品報告」によると、中国人の今年のぜいたく品消費額は1千億ドルで、世界のぜいたく品市場の半分を占め、中国人は今や世界最大のお得意さまだ。ある専門家の予測によると、今後もぜいたく品市場はさらに成長し、消費者は徐々に理性的になって成熟し、「コストパフォーマンス」を考える消費の時代がやってくるという。「人民日報」海外版が伝えた。
▽中産階級の購買力が旺盛
同研究院の調査研究によると、中国ぜいたく品市場には国内での消費と海外での消費の2種類があり、13年の国内消費は280億ドルに達して、前年比3%増加する見込みだ。海外消費はさらに増加して740億ドルに達するとみられ、両者を合わせると今年のぜいたく品消費は1020億ドルになる。
今年のぜいたく品市場にはさまざまな圧力がかかったが、通年の増加率は11%に達し、中国人が世界のぜいたく品の47%を購入するとみられる。中国人は12年の欧米地域でのぜいたく品消費で約40%を担い、今年は大陸部以外の地域で80%を担うと予測される。
中国人の購買力が旺盛なのは、自国の経済が好転し、富裕層が急速に拡大していることが主な原因だ。商務部(商務省)国際貿易経済合作研究院消費経済研究部の趙萍副主任によると、中国の経済的実力がますます高まり、一人当たり平均所得も増加を続け、中国人の消費への信頼感が向上している。特に中産階級が質の高いぜいたく品を購入して生活の質を向上させることを願っているという。
中国人がぜいたく品を買うのは自分で使用するためだけではなく、プレゼント用としてもぜいたく品が喜ばれている。こうしたニーズに対応するため、ぜいたく品グループが大規模に、次々に中国市場に進出している。同研究院の研究によると、世界のぜいたく品市場の伸びは、新たに登場した消費パワーの伸びや新しい市場、新しい店舗の増加が主な原因だ。大手ぜいたく品グループは出店数を抑えているが、それでも13年のぜいたく品ブランドの平均店舗増加率は9%に達する。ある統計によると、12年には世界の主要ぜいたく品ブランドが相次いで中国の一線都市に進出した。北京、上海、広州などの都市のぜいたく品市場はすでに飽和状態にあり、13年からは多くのぜいたく品ブランドが二線都市での発展を模索するようになった。
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