◆日本車、華南市場を死守
米・独ブランドの投資拡大により、これまで華南市場で圧倒的なシェアを占めていた日本車の、市場圧力が拡大を続けている。
今年の広州モーターショーは、日本車にとって重要な節目に当たる。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題の影響により、日本車は一年間に渡る低迷期の調整を経て、今や回復を加速している。この勢いをいかに維持するべきかという問題は、日本各社が直面している重要な問題だ。
中国自動車工業協会のデータによると、1-10月の日本製乗用車の販売台数は持続的な減少をストップし、4.7%増で回復を実現した。日本車はこの回復の流れに乗り、広州モーターショーで販売を拡大する必要がある。
今年の広州モーターショーで、ホンダは広汽ホンダ・東風ホンダと共同出展する。今年4月に上海モーターショーでコンセプトモデル「コンセプトM」を展示したホンダは、今回再び中国人消費者に新たなコンセプトカーを展示する。また今年の広州モーターショーで、広汽ホンダ・東風ホンダの全製品ラインナップが集結し、CR-Z、インサイト、フィット・ハイブリッドなどのハイブリッドカーも展示される。
トヨタはコンパクトカー戦略を深化し、「ヤリスL 致炫」を展示し、ブランドの若返りを果たす。またレクサスの13車種も展示され、新型CT200hが世界初公開される。
◆東京モーターショー、技術路線を継続
広州モーターショーが正式に開幕した同日、東京モーターショーも開幕した。今年のテーマは「世界にまだない未来を競え。」で、12カ国の177社が出展し、76車種のセダンとバイクが世界初公開される。
ただし過去の盛況と比べ、東京モーターショーはかつての輝きを完全に取り戻していない。ゼネラル・モーターズなどのビッグ3は3年連続で欠席しており、出展企業数はピーク時の半数のみとなっており、規模で記録を更新し続ける広州モーターショーとは対照的だ。
しかし東京モーターショーは日本車の大本営で、日本の堅固な産業の基盤、各メーカーのコンセプトカーや先進技術により、日本車の5年さらには10年の技術発展をリードする。
日本自動車工業会の豊田章男会長は、「東京モーターショーは技術革新を集結する場であり、海外宣伝の強化により、世界における知名度を高めたい」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月15日
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