年に一度の広州モーターショーが11月22日に開幕し、テーマは今年も「トレンドをリードし、未来を操縦する」となった。広州モーターショーは今後1年の市場の動向をうかがい知ることのできる、中国自動車産業の年末恒例の盛典だ。南方日報が伝えた。
東京モーターショーも同日開幕した。テーマは「世界にまだない未来を競え。」で、自動運転および環境などの最新技術をPRする。
世界自動車産業の2大盛典が相次いで開幕したが、これは日本車にとって非常に重大な意義を持つ。中国華南地区は日本車の戦略的市場だ。広州モーターショーは華南市場全体、さらには全国市場の動向を直接うかがい知ることができ、日本車の中国市場における勝敗を左右する。日本各社は、同モーターショーを軽んじることができない。一方で東京モーターショーは日本車の大本営で、コンセプトカーの発表を中心としており、今後5年間、さらにはより長い期間の技術方針に影響を及ぼす。
左手には市場、右手には技術。広州モーターショーと東京モーターショーの対決に、日本各社は「忙殺」されている。
◆広州モーターショー、規模が記録更新か
広州モーターショーは11月22日に開幕した。テーマは今年も「トレンドをリードし、未来を操縦する」となり、開催期間は9日間と昨年より1日減少した。そのうち11月21日はメディア開放日、11月22-30日が一般開放日だ。
10周年を迎えた広州モーターショーの展示面積は、当初の5万平方メートルから昨年の20万平方メートルに拡大され、出展企業は236社から737社に増え、国内で最大の影響力を持つ自動車業界展示会の一つとなった。今年も「トレンドをリードし、未来を操縦する」というテーマにより、過去10年間を総括し、新たな10年の発展を展望する。今年のモーターショーの規模は、再び記録を更新する可能性がある。
独・仏・米ブランドが華南市場の争奪に力を入れており、広州モーターショーがより深く重要な意義を持つようになった。市場もこれまでの日本車独走から、各ブランドによる「群雄割拠の時代」となった。
フォルクスワーゲンは34車種を展示し、展示ブースの総面積が3400平方メートルに達する見通しだ。トゥアレグV8、新型ゴルフ、クロスラヴィダが、同ブランドの最新商品・革新技術を展示する。アウディも今年、展示ブースの制限を突破し、独創的な形式により製品・技術・イメージを展示し、未来のブランド発展の予想図を描く。アウディは20の主力車種を携え、広州モーターショーの舞台に登場する。
メルセデス・ベンツはS63 AMGを展示し、中国産E400 Lハイブリッドも正式発売されることになる。
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