今年の11月11日（独身の日）は、EC各社のセールスに新たなすう勢が見られた。モバイル決済などの業界の急速な発展により、タオバオモバイルが活況を呈した。11月11日のタオバオモバイルの「支付宝」（アリペイ、アリババの提供するオンライン決済サービス）決済総額は53億5000万元に、同日のアクティブユーザー数は1億2700万人に、決済件数は全体の24.03％に相当する4518万件に達した。人民日報が伝えた。

最終的な取引データを見ると、18時30分の時点で浙江省の決済額が全国一となり、広東省が2位、江蘇省が3位となった。一部の店舗（小米科技、ハイアール、羅莱家紡、ジャック&ジョーンズ、キャメル、ユニクロなどの旗艦店）では、売上が1億元を突破した。

例年と異なり、今年は価格競争のムードが薄れ、各社の競争が規範化された。この巨大な市場を前にした各EC大手は、自社に最も適した販促により消費者を引きつけ、理想的な業績を記録した。

◆ECが成長、買い物習慣を変える

中国チェーン経営協会副秘書長の楊青松氏は、「同日の爆発的な売上高は、EC業界の位置する発展段階と関連している」と指摘した。

業界発展の角度から見ると、百貨店などの伝統的な小売業態には、多かれ少なかれ問題が存在している。ECが小売業界の新たな業態であり、低コスト・低価格というメリットにより、伝統的な小売業態に強いプレッシャーをかけている。