▽外国製粉ミルクの大規模撤退はあり得ない
明治粉ミルクの動きは外国製粉ミルクの中国からの引き上げのバロメーターになるだろうか。中商流通生産力促進センターの乳業アナリスト・宋亮氏によると、外資系粉ミルクメーカーが中国市場から大規模に撤退することはあり得ない。明治の一件は個別の事例に過ぎず、業界への影響はそれほど大きくない。事業とは一定の市場ルールに基づいて行うものだ。中国市場は大きく、多くの企業は中国市場の開拓に長い年月を費やしており、そうそう簡単に中国市場から撤退することはあり得ないという。
また宋氏によると、明治の撤退は一つのシグナルだ。中国で発展に適応できず、ルールに合致しない、不合理で、非合法の粉ミルクメーカーたちは、いずれ中国市場で淘汰されることになるというシグナルだ。中国市場の実情に合致せず、中国市場の発展に適応できない輸入粉ミルクブランドは、これから続々と撤退することになるという。
▽消費者「これからどうしたら……」
明治の粉ミルクが中国から撤退するとのニュースが伝わった24日、消費者の馬さんは驚きを隠せなかった。馬さんの2歳になる子どもはこれまでずっと明治製品を飲んできた。アボットやミードジョンソンほど人気はないが、馬さんの子どもには明治製品が合っているようで、なかなかよかったという。
馬さんは、「突然市場から撤退するといわれて、これからどうしたらいいか……。急いでまとめ買いしてストックしておくしかない。子どもに飲ませる粉ミルクを変えるのはすごく面倒なこと。最初に明治を選ぶとき、家族で何度も市場をリサーチして明治に決めたし、それから後も夫とあちこち出かけていって、どの粉ミルクが信頼できるかを尋ねてまわったのに……」と肩を落とす。(編集KS)
*マ:「女偏」に「馬」
「人民網日本語版」2013年10月28日
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