UBSが23日発表した報告も、人民元の上昇は中国の輸出回復の力を制約しかねず、輸出価格の上昇は実際の輸出需要に著しいマイナスの影響をもたらすと指摘した。
■均衡値化を加速すべき
人民元相場は「6」という心理的に重大な値に近づいており、市場は人民元の動きを注視している。2005年7月の人民元改革以来、短期的な下落はあったが、対ドル上昇基調は全体的に変わらず、現在までに35%上昇している。「人民元改革からすでに8年。為替相場が均衡値水準に近づいているのは確かだが、それがどの程度になるのかは判断が難しい。為替相場は2国間の問題であり、例えば人民元の対ドル相場は米中両国の状況によって決まる。人民元自身の上昇がどの程度かだけを見ても、均衡値なのか均衡値でないのかは判断しようがない」と趙氏は指摘。人民元の年内の上げ幅は3-5%になる可能性が高いとの見方を示した。
また「元上昇は輸出に一定の影響を与えるが、これは政策決定者が元上昇容認姿勢を改めることを意味するものではない」と指摘。「人民元の国際化の深まりと国内金利の自由化が加速する中、為替相場メカニズムの市場化をさらに加速する必要があり、現在は均衡値に戻るのを加速する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月25日
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