中国人の海外消費は2012年に1020億ドルに達し、米国とドイツを抜いて、世界全体の海外消費における過去最高記録を樹立した。2010年の倍近くで、特に高級品の購入は欧州が23%を占め、香港・澳門(マカオ)地区の26%に続く境外(中国大陸部外)消費の中心となっている。中国経済網が伝えた。
中国の境外消費の勢いは今年も続いているが、昨年と比べると香港・澳門地区が44%増加し、欧州が8%減少した。また、富裕層による海外での高級品購入傾向は昨年と比べても一層明らかになっている。最大の変化は、中国大陸部での高級品の購入を望む消費者が20%しかいないことだ。高級品は海外で購入するという傾向が強まり続けているのはなぜか。
まず、価格差がある。高級品の国内外での価格差が、中国富裕層を海外での購入に向かわせている最大の原因であることは間違いない。中国商務部(商務省)の統計によると中国大陸部で販売されている高級品の平均価格は香港より45%、米国より51%、フランスより72%高い。一部の人にとってこれは、海外旅行費をまかなうに十分な額であり、海外での購入を選択するのは当然だ。この価格差は主に中国の高額な贅沢品税が原因だ。そして贅沢品税は事実上次の3種類の税からなる。
輸入関税:一般の贅沢品の税率は10-25%だが、高級化粧品や酒類は35-60%にまで上がりうる。
増値税:通常17%前後。
消費税:30%にも達する。
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