▽さまざまな措置で海外進出を奨励
同部、国家統計局、国家外匯管理局が共同で発表した「2012年度中国対外直接投資統計公報」によると、12年には世界の対外直接投資(FDI)流出量は前年比17%減少したが、中国のFDIは878億ドルで過去最高を記録し、同17.6%増加して、初めて世界の三大対外直接投資国の仲間入りをしたという。
沈報道官は、「中国の対外投資の急速な伸びはしばらく続く見込みだ」とした上で、次のように述べた。これには主に2つの要因がある。第一の要因は、中国の対外投資が現在のような発展段階に到達した背景には、企業自身の海外進出を促す動力があり、国際市場の需要という動力もあったことだ。世界中の国々が中国からの投資を非常に歓迎しており、最近では米国商務省の副長官がダボスフォーラムの開催期間中に、米国は中国企業からの投資を非常に歓迎すると述べている。これは重要な要因、すなわち市場の動力と企業の動力だ。第二の非常に重要な要因は、中国政府が企業の海外進出を積極的に支援・奨励し、中央政府から地方政府に至るまで企業の海外進出を奨励する一連の政策措置をうち出していることだ。こうした政策措置が積極的な役割を発揮している。
国務院の李克強総理はこのほど次のように述べた。中国政府にとってみれば、企業の海外進出の条件を一層緩和することが求められている。実力があり信頼される企業による海外投資の審査承認の手続きを軽減する、または審査承認の限度額を緩和することが可能だ。これと同時に、人民元の資本項目における両替を推進する必要がある。これは企業が海外進出して、合併さらには買収によりよく参与する上でプラスになる。海外の企業が中国で合併や買収を行うことも歓迎するという。
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