中国社会科学院世界経済研究所の万軍研究員は2日の環球時報の取材に、「今年上半期の中国のPMIデータはあまりよくなかった。特にHSBCのデータは中国政府のデータをずっと下回っていたが、8月のPMIデータはいずれも積極的なシグナルがみられ、民間企業の生存状態の改善が反映されている。下半期に入って中国政府は『微刺激政策』を打ち出し、民間企業を支援し、マクロ経済を刺激し始めた。8月のデータから中国政府の措置にある程度の効果があったことがわかる。外部の経済環境が急激に悪化し、政府の大規模な経済刺激が必要だった08年に比べ、今後の中国経済は内的原動力を高め、産業構造を合理的に調整し、省エネ・環境保護産業のなど潜在力のある経済分野に焦点をあてなければならない」と語った。
一方、中国銀河証券公司の左小蕾チーフエコノミストは「HSBC版PMIと中国政府が発表したデータの変化は大きくない。零点数パーセントの変動は何の説明にもならない。数カ月連続の経済データから中国経済が非常に安定した方向に向かっており、潜在的成長レベルにも安定性があることがわかる。今後の経済構造調整が依然として最大の問題」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月3日 |