ロイター通信は2日、ＨＳＢＣ版のＰＭＩは3カ月連続の減速に終止符を打ち、伸び率はわずかだが、金融市場をほっとさせたと伝えた。１カ月前、中国の金融市場が前代未聞の資金不足の危機に見舞われると、投資家は中国経済が予想より深刻な衰退局面に陥るのを懸念。しかし政策担当者は鉄道投資、公共住宅建設の加速や小企業への融資支援など一連の措置を通じて経済に介入した。中国のトップは2013年国内総生産（GDP）成長率7.5％の 目標を達成できると認識している。ＨＳＢＣのエコノミスト、屈宏斌氏は「購買状況が活発になれば企業の在庫が改善される。当局が最近とった措置が活性化の役割を果たした。この数カ月内に中国経済は思いがけない右肩上がりになる」と指摘する。

「楽観視に慎重」――。ロイター通信は、中国経済の強い反発に対する予想はどれも適当ではないと指摘。PMIデータは50以上は成長、50以下は収縮をあらわすためＨＳＢＣのデータは、8月の中国の経済活動の拡大は適度なものでしかないと暗示している。中国の輸出はなお弱々しく、国内の需要も大幅に上昇する兆しはない。ウォール・ストリート・ジャーナルは「8月のPMI指数の好転は中国製造業が上昇に転じることを意味しているに違いない。ただ、それは銀行貸付と投資の後押しによる回復にみえ、それがどれくらい続くのかという1つの問題を提起している」と伝えた。