大中華地区で高級消費財販売に携わっている香港の捷成集団は、大陸部消費財市場でのシェア拡大を目指し、より多くのグローバル高級ブランドを取り扱う計画だ。大陸部における同社の高級消費財小売業務は、急速に拡大しており、年末までにRioとYa-manの両ブランドの扱いを開始し、大陸部の健康・美容消費財市場に参入する。南方日報が報じた。
Swatch、LV(ルイ ヴィトン)、COACHなど数多くのグローバル高級品ブランドの上半期業績は、伸びがやや減速している。だが、中国市場に対しては各社とも大きな自信を持ち続けている。国際格付機関スタンダード&プアーズは、「生活水準の向上に伴い、中国の消費者は、より品質の高い商品にプレミアムを払うことをもはや厭わなくなった」と指摘。また、同社の報告書は「中国は今後5年以内に米国を追い抜き、世界最大の消費財市場になるだろう」と予測している。
だが、今年に入り、多くの国際高級ブランドの中国での売上は壁に突き当たっている。世界最大の腕時計メーカーSwatchグループがこのほど発表した上半期業績報告書によると、香港および中国大陸部の上半期成長率は8.7%にとどまり、半期の成長率としては4年ぶりの最低となった。同社の中国大陸部・香港での売上は、グループの売上全体の約3分の一を占める。しかし同社は、上半期の業績についてかなり大きな自信を持っている。
モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ(LVMH)が立ちあげたプライベート・エクイティは今年、中国国内の有名化粧品メーカー・丸美に出資した。同グループはこれまでにも、欧時力(Ochirly)や卓雅(Jorya)などの中国企業にも投資した。「この投資機関が中国大陸部高級ブランドに次々と資金投入を行う背後には、中国ぜいたく品市場の発展を見据えた早期の戦略的配置というLVMHの狙いが潜んでいる」と業界内では認識されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月28日 |