業務転換をはかりつつある日本の家電大手パナソニックは今、中国で空気清浄機市場の拡大に力を入れている。同社が先週末に明らかにしたところによると、8月には中国で現地ニーズを踏まえて研究開発した空気清浄機をうち出す計画だ。同社の中国法人・松下(中国)家電営銷公司の張凱総経理(社長)によると、空気清浄機市場は2013年から15年にかけて急速に拡大する見込みで、13年に空気清浄機売上高の伸びが150%に達することを目指すという。「広州日報」が伝えた。
中国企業や韓国企業によって市場シェアが絶えず揺さぶられているパナソニックは、目下、新たな成長源を探している。現地化戦略によって中国の室内空気質(IAQ)製品市場でシェアを獲得することは、同社の方向性の一つだ。パナソニック(グローバル)環境システムIAQ事業部門の林勝成部長によると、今後はIAQ製品の海外での販売を年々拡大し、中国、北米、その他の国・地域を重点的に発展させる方針だという。
また中国での空気清浄機の普及率の低さや関連の業界基準がないことなどについて、同社は「各方面とともに業界基準の制定を積極的に進めつつある」と話す。
同社は今年、広東省仏山市順徳区にモーター工場を新設し、ここをグローバル生産拠点として、世界のIAQ製品市場を開拓していくとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月16日 |