本誌記者 于林濤
第24回中国ハルビン国際経済貿易商談会が6月15日から19日までハルビン国際会議展示体育センターで開催される。
このほど開かれた国務院新聞弁公室の記者会見で、主催側は「今回の商談会は『ロシアを際立たせ、東北アジアに向かい、世界へと広がり、全中国に奉仕する』という趣旨を堅持し、商談会のレベルをさらに引き上げ、東北アジアの経済貿易・科学技術における協力を進めていく」と説明した。
今回の商談会は展示総面積が12万8000平方メートル、そのうちメーン会場が8万6000平方メートルである。現代農業、ハイテク、新材料産業、機電、建材、軽工業、文化観光産業、香港・澳門・台湾地区及びロシア、タイなどの外国展示ブースを含む3000の展示ブースが設けられる。
主な活動内容は従来の貿易商談のほか、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大州及びロシア、香港・澳門・台湾地区を対象に、EU・中国投資経済貿易商談会、中米企業ビジネスマッチング会、中国・中南米ビジネスマッチング会、黒竜江・アフリカ経済貿易協力交流会、黒竜江・タイ経済貿易協力ビジネスマッチング会、香港・澳門企業と黒竜江省企業ビジネスマッチング会などが行われる。
孫尭・黒竜江省人民政府副省長は記者会見で次のように述べた。「中ロ経済貿易・科学技術協力はハルビン商談会にとって最も重要な特色とテーマである。中国周辺国・地域及び中国国内の企業は商談会を通じてロシア市場への進出を望み、ロシアの企業も商談会を通じて中国各省・市及び東北アジア諸国の企業と経済貿易協力関係を結ぶことを期待している。このような双方向的交流によって、ハルビン商談会は絶えず発展し、中ロ経済貿易協力最大の展示会としての地位を固めてきた」。
孫尭氏はさらに、「黒竜江省は中ロ貿易第一の省である。昨年の対ロシア輸出入総額は213億1000万ドルで、全国の対ロシア貿易総額の4分の1を占め、ロシアへの投資額は全国の3分の1近くを占める。今回の商談会は黒竜江省の牽引役としての役割を発揮させ、中ロの全面的戦略協力パートナーシップをさらに深めるだろう」と述べた。
2013年ロシア「中国観光年」に合わせて、商談会はロシアブースでロシア油絵展、ロシア油絵芸術ハイレベルフォーラムを行い、中ロ双方の人、文化、観光における交流と協力を後押しする。
孫尭氏はまた次にように語った。「現在、ロシアが受け入れる観光客のうち、2番目に多いのは中国からの観光客で、中国が受け入れる観光客のうち、3番目に多いのはロシアからの観光客だ。2012年、中ロ間を往復した両国の観光客は延べ330万人で、そのうち50%が黒竜江省経由で入出国した。観光協力は中ロの戦略的協力の新たな目玉になる」。
ハルビン国際経済貿易商談会は1990年に初開催されて以来23回にわたって行われ、80余りの国・地域から190万の中国・外国企業が参加し、取引総額は1000億ドルを上回った。ハルビン商談会は中国と独立国家共同体(CIS)、東北アジア諸国の経済貿易協力で極めて影響力を持つ舞台、窓口となっている。
「北京週報日本語版」2013年4月23日
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