住宅購入地と居住地が別という選択は、小都市や農村で大量の住宅が放置されるという無駄も招いている。特に農村部の状況は深刻だ。九三学社が先日発表した報告によると、農村では住宅建設ブームが起きているが、4分の1の住宅は誰も入居していない。
郷里に住まないUターン住宅購入者は、購入した住宅に両親を住まわせることが多い。先日発表された「中国高齢者事業発展報告」によると、60歳以上の高齢者は昨年末で1億9400万人に達し、うち9900万人が独居老人だ。子どもは住宅を購入しても一緒に住むわけではない。独居老人問題は依然解決の道が見えない。
高い建物を建てたり新地区を拡張しても、郷里の見かけが立派になるだけのことだ。Uターン居住者にとっても、大都市で暮らす出稼ぎ族にとっても、最も重要なのは生活の質だ。昨年、中国の都市化率は52.6%に達した。だが2009年の統計指標で見ると46.7%で、世界平均の50%を下回る。
先日開催された第2回中国都市管理トップフォーラムで、北大資源集団の余麗総裁は「都市化の質の向上はシステムエンジニアリングであり、居住、雇用、教育、衛生、交通などの全体的計画を立てなければならない。次の段階の都市建設では、民生中心、自然共生、文化先導など複数の目標の統一を実現しなければならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月8日 |