BBC・アジアのサイード記者は、今回で2回目の訪中となった。サイード記者はシンガポールで勤務しており、毎日世界各地の経済ニュースに目を通している。米国・欧州の経済ニュースの多くは、景気低迷、債務危機、失業率の悪化、路頭をさまようホームレスを伝えているが、中国の経済ニュースは、経済安定を報じている。サイード記者は天津を訪れるまでは、多くの自転車を目にするものと思っていたが、実際に目にしたのはマイカーばかりだった。中国人の生活を自分の目で見たことで、サイード記者はニュースで伝えられている中国の好景気を確信するようになった。
■スピード2 経済発展
夏季ダボス会議は2007年に中国大連で初めて開催され、その後は大連と天津で1年おきに開催されている。過去6年間、同会議の話題はグローバル経済協力、世界経済の回復に集中した。世界の暗い話題とは対照的に、中国の話題は常に希望に満ちあふれている。出席者らは、中国の「スピード」を目の当たりにした。2002-2011年のGDP成長率は年間平均10.7%に達し、世界6位から世界2位の経済大国となった。1人当たりGDPは1000ドル余りから5432ドルに増加し、海外貿易総額は世界6位から2位になり、外貨準備高は3兆ドルを超えた。
海外ではこのほど、「中国の経済成長の鈍化」が取り沙汰されているが、ポルマンCEOは、「過去数年間の8%の成長率と比較した場合、現在の中国経済の成長は鈍化していると言える。欧米諸国と比較した場合、中国経済はまだまだ好調と言える。中国には13億人が暮らしており、経済成長の潜在力が残されているからだ」と語った。
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