2011年の世界自動車販売台数ランキングでは、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)が903万台で、ここ数年離れていたトップの座を取り戻した。ドイツのフォルクス・ワーゲン(VW)はアメリカ、ヨーロッパ、中国市場で販売台数を大幅に伸ばし、816万台で2位。3年連続でトップに立っていたトヨタは昨年より5.6%少ない795万台で3位に退いた。
中国市場がカギ
中国、アメリカ、ヨーロッパ、日本の各メーカーの販売業績をみると、中国市場がカギを握っていることが分かる。トップ3の世界と中国での販売台数は次のようになっている。
販売台数(中国) GM:255万台 VW:226万台 トヨタ:88.3万台
トヨタは中国市場での業績を伸ばせなかったことが、トップの座を明け渡した原因であるといえる。調べによると、世界ランキングトップ5のうち、GM、VW、日産-ルノー、現代-起亜の4社は中国市場の業績が世界で最もよかった。また、ベンツ、BMW、アウディなど高級ブランド車は中国で驚異的な販売台数を誇った。
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