中国国務院の温家宝総理は5日、第11期全国人民代表大会第3回会議で政府活動報告を行い、次のように述べた。
適度な通貨緩和政策を引き続き実施する。一、合理的な通貨貸付額を維持。今年の広義マネーサプライM2の伸び率は17%、新規貸付額は7兆5000億元前後を目標とする。この二つの指標はともに昨年実際に執行された額を下回るが、依然として適度に緩和的な政策目標であり、社会と経済発展の合理的な資金需要を満たすことができる。また、インフレ予期管理にも役立ち、金融の経済発展へのサポートにおける持続可能性を引き上げることができる。
ニ、貸付構造を合理化。めりはりをつけた貸付政策を具体化させ、重点分野や弱点へのサポートを強化し、農民や小企業の融資難問題を効果的に緩和し、高エネルギー消費・高排出業種と生産能力過剰業種への融資をきびしく抑制する。貸付後の管理を強化し、貸付資金の実体経済へのサポートを確保する。
三、直接投資を積極的に拡大。多層的な資本市場システムを整備し、株式と債券の融資規模を拡大し、多様化された融資のニーズをさらに満たす。
四、リスク管理を強化し、金融監督管理の効果を引き上げる。マクロの慎重かつ周到な管理制度の構築を模索し、多国間の資本流動における効果的な監督管理を強化し、各金融リスクを防ぐ。人民元為替レートの形成メカニズムを引き続き改善し、人民元為替レートが合理的でバランスの取れた水準で安定するよう努める。
「チャイナネット」 2010年3月5日 |