中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の統計によると、中国銀行業の海外資産は、6月末現在で1兆8000億元に達した。融資内容も良好で、海外支店の不良資産は38億6800万元、不良債権比率は1.29%にとどまっている。「新華網」が伝えた。
今年上半期に中国工商銀行、招商銀行など中国資本の銀行は米国の金融監督当局に対し、ニューヨーク支店の開設を申請した。こうした動きは中国資本の銀行が国際金融市場でより積極的な役割を果たそうとしていることを証明している。このほか、中国資本の銀行は海外での事業買収にも実施的に乗り出し、工商銀行が昨年、バンク・ハリム・インドネシアの株式90%を取得したほか、今年8月には澳門(マカオ)の誠興銀行(センヘン・バンク)の株式79.9333%を取得した。
銀監会の責任者は「銀行業の全面開放が中国資本の海外進出に有利な条件をつくり出した。特に中国経済の全体的な実力が向上し、海外との往来が頻繁になり、多くの国内企業が海外に進出している。中国の商業銀行が海外での事業拡大を急ぐのは必然であり、銀監会は一定条件下で中国資本の銀行による海外進出を支持している」と述べた。
同責任者はまた、「銀監会は開放政策の全体戦略に基づき、銀行業の対外開放を継続し、対外開放の質とレベルの向上に努める。同時に開放環境下での金融リスク対策も強化し、国家の金融の安全を確保していく」と述べた。
「人民網日本語版」2007年9月19日 |