では、中国共産党はどのように党内の腐敗問題をなくそうとしているのか?簡単にまとめると、「改革、開放、制度確立を一体化した総合的腐敗防止戦略の実施」である。それには以下のような面がある。
①標本兼治、総合管理、処罰と防止の並行実施、防止重視の方針を堅持し、腐敗処罰・防止体系構築を着実に推進し、腐敗を厳密に処罰すると同時に、根本原因の解決と防止、制度構築をいっそう重視し、源流から腐敗を防止するべく取り組みの分野を広げていく。
②清廉党風確立責任制を厳格に実施する。改革の深化、体制の革新、清廉政治文化の確立を強化し、反腐敗・清廉政治提唱の制度体系と権力行使監視メカニズムを構築する。紀律検査監察出先機関の統一管理体制を整え、視察制度を完全なものにする。
③指導幹部の廉潔・自律性を高める取り組みを強化し、党員幹部の腐敗を拒み思想変質を防ぐ力を高める。国民の利益を損なう不正の風潮を正し、国民から改善を望む声の強かった問題を的確に解決する。紀律や法規に違反した事件を摘発し、いかなる腐敗分子に対しても法に則って厳しく罰し、決して寛容にしない。
これから2020年にかけて、社会主義市場経済がいっそう完全で活力あるものになり、GDPが4倍増になるにしたがって、反腐敗闘争は全面的に科学化・法制化段階に進み、中国は次第に腐敗が高発する時期を脱し、腐敗を最小限まで減らす方向へと向かうだろう。
あとしばらくの努力を経て、今世紀中ごろにはほぼ現代化が実現し、中国共産党の反腐敗闘争は全面的に法制化段階へと入っていく。われわれの願いである、腐敗を出来る限り最小限まで減らすという目標は、この歴史段階で実現することができるだろう。
「北京週報日本語版」2011年7月1日
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