華主席の四時間にわたる政治報告は、たえずあらしのような拍手をうけた。
八月十三日午後三時三十分、第二回全体会議がおこなわれた。熱烈な拍手にむかえられて、葉剣英副主席が中国共産党中央委員会を代表して、党規約改正についての報告をおこなった。
葉副主席はまず次のように指摘した。華国鋒同志は毛主席がみずから選んだ後継者である。華主席をはじめとする党中央の政治路線と組織路線がまったく正しいことは、実践をつうじて立証されている。華主席こそは、毛主席のよき学生、よき後継者にふさわしく、わが党とわが国人民の英明な指導者にふさわしく、わが軍隊の英明な統率者にふさわしい。華主席は、毛主席のきりひらいたプロレタリア革命事業をたえず前進させ、わが党、わが軍、わが国各民族人民をみちびいて勝利のうちに二一世紀へと力強く足をふみ入れることができるに違いない。
葉副主席は次のように指摘した。「四人組」は、党の建設を破壊し、ブルジョア階級の姿にあわせてわが党を改造しようとたくらんだ。われわれは、毛主席の党建設の思想にもとづき、十一回目の路線闘争の新たな経験をくみとって、十回大会の党規約にたいし必要な改正をおこなうべきである。
葉副主席は、党規約改正案について、次の八つの面で重要な説明をおこなった。つまり、毛主席の偉大な旗じるしを高くかかげ、まもることについて、党の性質と指導思想について、社会主義の全歴史的段階における党の基本綱領および党の基本任務について、「三つのやるべきこと、三つのやってはならないこと」の基本原則について、党の民主集中制について、党の幹部路線について、党のすぐれた伝統とすぐれた作風を保持し発揚することについて、党員と党の基層組織にたいする要求について、である。
葉副主席は次のように指摘した。新しい党規約は、全党は、かならずマルクス主義·レーニン主義·毛沢東思想の偉大な旗じるしを永遠に高くかかげ、断固としてこれをまもり、わが党の事業がひきつづきマルクス主義の路線にそって勝利のうちに前進することを保証しなければならない、と強調している。新しい党規約は、党は、あくまで修正主義に反対し、教条主義と経験主義に反対し、弁証法的唯物論と史的唯物論の世界観を堅持し、観念論と形而上学の世界観に反対する、と強調している。新しい党規約は、「三つのやるべきこと、三つのやってはならないこと」の基本原則を堅持するという問題をきわだたせ、三項目の基本原則に反する潮流にたいしては、敢然としてこれに立ちむかう革命精神がなければならないと、強調している。新しい党規約は、民主集中制がこのうえなく重要であることを強調し、民主を十分に発揚すべきであって、いかなる者も批判をおさえたり、仕返しをしたりすることは絶対に許されず、批判をおさえたり、仕返しをしたりする者は、査問に付し、処分すべきであると規定しており、また、民主が必要であるだけでなく、集中がなおさら必要であって、党の規律を強化しなければならないと強調している。新しい党規約は、民主集中制の原則と規律をまもるため、規律検査委員会を設けることを規定している。新しい党規約はまた、毛主席の提示した五つの条件にもとづいて、大衆闘争のなかで何百万何千万というプロレタリア革命事業の継承者を育成し養成しなければならず、老年、中年、青年の三結合という原則にもとづいて各級の指導グループをつくっていかなければならないことを規定している。新しい党規約は、大衆路線と実事求是のすぐれた伝統を保持、発揚していかなければならないことを強調している。新しい党規約は、党員の政治的な質を保証するため、新党員は、一律に一年の予備期間を経てはじめて、正式党員になることができると規定している。
葉副主席は次のように指摘した。党規約改正案は、毛主席の偉大な旗じるしを高くかかげ、十分に毛主席の党建設の学説を具体化しており、プロレタリア階級独裁のもとにおける継続革命の理論と路線を貫徹させており、「四人組」粉砕の偉大な闘争の勝利の成果を反映している。葉副主席は次のように指摘した。今回の代表大会で採択される新しい党規約は、わが党の思想建設と組織建設を強化する重要な武器となるであろう。党の各級組織と各党員は、みな党規約を真剣に学習し、厳格に遵守し、断固として実行しなければならず、党規約に違反するすべての言論、行動と闘争しなければならない。
大会は、華主席と葉副主席の報告および党規約改正案を真剣に、熱心に討論した。代表たちは、気持がのびのびし、おもう存分に発言し、会議は、生きいきとして、生気にあふれる雰囲気のなかですすめられ、わが党のすぐれた伝統とすぐれた作風を発揚し、党の団結と繁栄をしめしていた。
代表たちは、討論のなかで、偉大な指導者であり教師である毛主席の卓抜した業績を熱情こめてたたえ、全党を指導して「四人組」を粉砕し、われわれの党と国家を救った英明な指導者華主席の偉大な功績をたたえた。大会は次のことを確認した。華主席の政治報告は、マルクス主義·レーニン主義·毛沢東思想の偉大な旗じるしを高くかかげ、党の十一回目の路線闘争の基本的経験を全面的に総括し、毛主席のプロレタリア階級独裁のもとにおける継続革命の偉大な理論を正確に解明し、国際情勢と国内情勢を深く分析して、当面と今後の一時期における任務をはっきりとうち出しており、それは、わが党、わが軍、わが国人民をみちびいて社会主義革命と社会主義建設の新たな勝利をかちとる戦闘的綱領である。
代表たちは、各戦線の実際と結びあわせて、「四人組」の反共、反人民、反革命の極悪非道の罪状をいきどおりをこめて摘発、批判した。大会は、わが党が王·張·江·姚反党集団を粉砕し、十一回目の路線闘争の偉大な勝利をかちとったことに、熱烈な歓呼をおくった。大会は、華国鋒同志をはじめとする党中央が「四人組」を粉砕するためにとった一連の措置に、全面的な賛意をあらわし、王洪文·張春橋·江青·姚文元反党集団にかんする十期三中総の決議に、全面的な賛意をあらわし、「四人組」を摘発、批判する闘争をかならずすすめぬく決意を表明した。
代表たちは、国際情勢と国内情勢を討論し、党の十一回目の路線闘争の偉大な勝利は、国内情勢のすばらしさをしめす根本的な目じるしであると指摘した。工業は大慶に学び、農業は大寨に学ぶ大衆運動は、かつて見なかったほどの規模でめざましく発展しつつある。比べあい、学びあい、追いつき、助けあい、追いこすという社会主義的革命競争は、幅広くくりひろげられつつある。工農業の各戦線では、歴史的な新しい水準がたえずつくり出されており、勝利の知らせがしきりに伝わってきている。大会は、決意のほどを次のように表明した。かならず華主席をはじめとする党中央の指導のもとに、勝利の波に乗って前進し、革命に力を入れて、生産を促し、仕事を促し、戦争へのそなえを促し、いっそうすばらしい成績をつくり出して、「四人組」の攪乱と破壊によってもたらされた損害を取りもどし、わが国を社会主義の現代化された強国にきずきあげるために、いっそう大きな貢献をしなければならない。
代表大会は、八月十八日午後三時、第三回全体会議をおこなった。代表たちは十分な協議と準備の基礎のうえで、無記名投票の方式で中国共産党第十一期中央委員会を選出した。大会は、政治報告についての決議を一致して採択し、中国共産党の新しい党規約および党規約改正についての報告を一致して採択した。大会執行主席鄧小平同志が、英明な指導者華国鋒同志が中央委員会委員に当選したと発表したとき、満場にあらしのような熱烈な拍手がしばしのあいだ鳴りやまなかった。当選した中央委員は全部で二百一名、中央委員候補は百三十二名である。
鄧小平副主席は、熱烈な拍手のなかで、閉会のことばをのべた。鄧副主席は、今回の大会は、毛主席の革命路線を全面的に、正しく貫徹し、わが党のすぐれた伝統とすぐれた作風を回復、発揚し、わが国の社会主義革命と社会主義建設を新たな発展の時期におしすすめた大会として、わが党の光栄ある歴史に記載されることであろう、と指摘した。
鄧小平副主席は、次のようにのべた。われわれはかならず、毛主席がわが党のためにうち立てた、大衆路線のすぐれた伝統と作風、実事求是のすぐれた伝統と作風、批判と自己批判のすぐれた伝統と作風、謙虚で慎み深く、おごりやあせりをいましめ、刻苦奮闘するというすぐれた伝統と作風、民主集中制のすぐれた伝統と作風を回復、発揚し、全党、全軍、全国で、集中もあれば民主もあり、規律もあれば自由もあり、意志の統一もあれば、個人の気持がのびのびし、生きいきとして活発でもある、という政治的局面をつくり出すように努めなければならない。
鄧副主席は、つぎのように指摘した。「四人組」が粉砕されていらい、全党、全国の様相が一新し、われわれはすでに大きな勝利をかちとった。しかし、われわれの前にはまだ、解決しなければならない多くの問題、克服しなければならない少なからぬ困難が横たわっている。われわれは、真に大衆を信頼し、大衆に依拠しさえすれば、かならずや一つまた一つと困難にうち勝ち、一つまた一つと新たな勝利をかちとることができるものと、かたく信じている。
鄧副主席は、全党、全軍、全国各民族人民に、毛主席の偉大な旗じるしを高くかかげ、まもり、毛主席の遺志を受け継ぎ、華国鋒同志をはじめとする党中央のまわりにいっそう緊密に団結し、プロレタリア階級独裁のもとにおける継続革命を堅持し、党内党外、国内国外のすべての積極的要素を動員して、かなめをつかんで国を治めるという戦略的決定を実現させ、プロレタリア階級独裁を強固にするために、また今世紀中にわが国を偉大な社会主義の現代化された強国にきずきあげ、人類に比較的大きな貢献をするために奮闘努力するよう、呼びかけた。
中国共産党第十一回全国代表大会は、雄壮な『インターナショナル』の歌声のなかで、勝利のうちにその幕を閉じた。
(一九七七年八月十八日)
「北京週報日本語版」1977年8月30日(No.35)
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