林彪、「四人組」はなぜ十年も専横に振舞えたのか
ところが、林彪、「四人組」は党の一部の権力と文化大革命の指導権をのっとると、七千人大会がつくりだした党内外の民主的ふん囲気に狂気のように反攻を加えた。かれらは敵味方の関係を全く転倒させ、古参幹部やよい同志の小さな問題を原則問題にまで誇張し、濡れ衣を着せ、事件をデッチあげてやたらに逮捕し、家族、友人までもまきぞえにし、なん千なん万という人々をおとしいれたのである。かれらは党性を破壊し、派閥をつくり、大衆をそそのかして互いに闘争させ、或る時期には党組織の機能さえ停止させ、天下を攪乱し、白色テロをおしすすめた。かれらは実用主義的手段で毛沢東思想と毛沢東同志の談話をあつかい、盲信を扇り、数々の禁域を設けたので、党内外で、最高幹部から一般の大衆にいたるまで何も意見がいえなくなり、口出しすることができなくなった。毛沢東同志は七千人大会でつぎのように予言した―もし人民民主主義と党内民主主義が十分に発揚されないなら、「プロレタリア独裁はブルジョア独裁に転化し、かつ反動的、ファッショ的専制になってしまう」。果たせるかな、林彪、「四人組」の手によってそれは現実化したのである。
林彪、「四人組」に対する摘発と批判が深まるにつれて人々はつぎの問題を考えるようになった―わが偉大な中国共産党のなかでなぜ林彪、「四人組」がこともあろうに十年間も権勢をふるうことが許されたのだろうか。千万人以上の共産党員がおり、とりわけ数多くの百戦錬磨の古参幹部がおり、かれらは国民党反動派に対応する手段、帝国主義に対応する手段をもっていたのに、なぜ林彪、「四人組」のごとき数人のチンピラに対し手も足も出なかったのだろうか。これからどんな教訓を汲みとるべきかについては回答はただ一つしかない。すなわち、長年らい、党内の政治生活が極めて不正常で、党内の非民主主義が社会的な非民主主義に影響をあたえたということであり、したがって現在吸収すべき最も大切な教訓は党内の民主的生活の伸張でなければならない。
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