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1990年代  
中国共産党十四回大会が開幕

                 第14回党大会で報告をおこなう江沢民総書記

中国共産党第十四回全国代表大会は十月十二日午前、北京·人民大会堂で開幕した。

引退した中国の指導者鄧小平氏は特別招請代表であるが、大会の開幕式に出席しなかった。また、いかなる書面発言も大会に提出しなかった。しかし、二千名の正式代表の出席した開幕式に氏は自らの理論と政策を「出席」させた。

鄧氏の後継者、中共中央総書記の江沢民氏は大会で「改革·開放と現代化建設を速め、中国の特色をもつ社会主義事業のいっそう大きな勝利をたたかいとろう」と題する報告をおこなった。この報告によれば、今大会の任務は、鄧小平氏の中国の特色をもつ社会主義建設の理論を指針とし、過去十四年の実践的経験をしめくくり、今後一時期の戦略的配置を決定し、いちだんと思想を解放し、改革·開放と現代化建設を速めることである。

多くのアナリストが分析した通り、社会主義市場経済がこの報告の主な内容の一つであった。江沢民氏は次のように指摘した。

「実践が表明しているように、市場の役割が比較的十分に発揮されたところでは、経済の活力が比較的強く、発展の態勢も比較的よい。わが国の経済が構造を最適化し、効率を高め、発展を速め、国際競争に参与するには、引き続き市場メカニズムの役割を強化しなければならない」

「実践の発展と認識の深化は、生産力のいちだんの解放と発展に利するため、わが国の経済体制改革の目標が社会主義市場経済体制の確立にあることを提起するようわれわれに要求している」

江沢民氏は、社会主義市場経済体制を確立するにあたってりっぱにつかまなければならない四つの環を次のように提出した。第一は、国営企業、とくに大中型企業の経営メカニズムを転換し、企業を市場におしやり、その活力を増強し、その体質を高める。これは最も重要な環である。他の三つの環は市場体制の育成、分配および社会保障制度の改革ならびに政府職能の転換である。

会期一週間の党の十四回大会は新しい中央委員会を選出する。新しい中央委員会は党大会閉幕後に第一回総会を開き、党の政策決定機構である政治局を選出する。新しい指導機構の構成は世界の注目を集めている。

能力があり、良好な教育を受けた多くの若い幹部が最高指導グループに入るのは、疑いないことである。同時に、年をとった政治家たちは引退する。江沢民氏の報告によると、今大会から中央顧問委員会を設けないことになった。中央顧問委員会は十年前に設置されたもので、委員はみな古参の高級幹部である。

一九八七年十一月に開かれた十三期一中総は十七人からなる政治局を選出したが、そのうち、元総書記の胡耀邦氏は一九八九年四月に死去した。その後任の趙紫陽氏は一九八九の北京六·四風波のあと党内のすべての職務を罷免された。趙紫陽氏と同時に、胡啓立氏は中央政治局委員を罷免された。胡氏は昨年、中央政府のある部の副部長に任命された。氏が党内で抜てきされるチャンスがあるというのがもっぱらのうわさである。

江沢民氏の報告を聴取する中国共産党第14回全国代表大会の代表たち

政治局委員のうち引退する人が少なくなく、また今回委員がやや増員されるというので、新しい政治局では、新顔が多数を占めることになろう。朱鎔基、鄒家華の両副総理および劉華清、楊白氷の二将軍、銭其琛外交部長らが政治局入りするものと広く見られている。政治局委員の有力な候補者として、北京、上海、天津、広東、チベットの主要な責任者の名前もあがっている。

中国共産党は一九二一年七月に創立されたが、当時の党員はわずか五十三名であった。現在では、中央組織部提供の最新数字によると、中国共産党は五千百万の党員を擁している。

以前、戦争や政治運動、動乱で党大会は定期的に開くことができなかったが、一九七七年の十一回大会からは五年ごとに一回開かれるようになった。

「北京週報日本語版」1992年10月20日(No.42)

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