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1980年代  
中国共産党規約

(中国共産党第十二回全国代表大会で一九八二年九月六日に採択)

総綱

中国共産党は中国労働者階級の前衛であり、中国各民族人民の利益の忠実な代表であり、中国社会主義事業の指導的中核である。党の最終目的は、共産主義の社会制度の実現にある。

中国共産党はマルクス·レーニン主義、毛沢東思想をその行動の指針とする。

マルクスとエンゲルスは、弁証法的唯物論と史的唯物論を運用して資本主義社会の発展法則を分析し、科学的社会主義の理論を創造した。この理論にもとづけば、プロレタリアートによる革命闘争の勝利をつうじて、ブルジョアジー独裁は必然的にプロレタリアート独裁にとってかわられ、資本主義社会は必然的に、生産手段を共有し、搾取を廃絶し、各人が能力に応じて働き、労働に応じて分配をうける社会主義社会に改造される。そして社会主義社会は、生産力の大きな発展と思想、政治、文化の大きな進歩をつうじて、究極的には、必然的に各人が能力に応じて働き、必要に応じて分配をうける共産主義社会に発展する。二〇世紀にはいってのち、レーニンは、資本主義がすでに帝国主義の段階に発展したため、プロレタリアートの解放闘争は必然的に全世界の被抑圧民族の解放闘争と結びつき、まず帝国主義支配の弱い一環で社会主義革命の勝利をかちとる可能性がある、と指摘した。この半世紀あまりの世界史の過程、とりわけ一部の国における社会主義制度の樹立と発展は、科学的社会主義の理論の正しさを立証している。

社会主義制度の発展と充実は、長期にわたる歴史的過程である。根本的にいえば、社会主義制度は、資本主義制度それ自体では克服できない固有の矛盾をとりのぞき、資本主義制度とは比較にならない優位性を有している。社会主義では、人民が真に国の主人公となり、搾取制度と生産手段の私有制によってもたらされた旧い思想、旧い習慣から日ごとに脱却し、共産主義的自覚を日ましに高め、共通の理想、共通の道徳、共通の規律を日ましに形成する。社会主義は、人民の積極性と創意性を十分に発揮させ、計画的に、つり合いをとって、速いテンポで社会的生産力を発展させ、社会の構成員の日ましに増大する物質·文化面の生活の必要を満たすのである。社会主義事業は発展しており、かならずや各国人民がその意志によって選んだ、自国の特徴に合致した道をつうじて、一歩一歩と全世界で勝利をかちとるであろう。

毛沢東同志を主要な代表とする中国の共産主義者は、マルクス·レーニン主義の普遍的原理を中国革命の具体的実践に結びつけて、毛沢東思想を創造した。毛沢東思想は、マルクス·レーニン主義の中国における運用と発展であり、実践によって立証された、中国の革命と建設についての正しい理論的原則と経験の総括であり、中国共産党の集団的な英知の結晶である。

中国共産党は全国各民族人民を指導して、帝国主義·封建主義·官僚資本主義に反対する長期の革命闘争を経て、新民主主義革命の勝利をかちとり、人民民主主義独裁の中華人民共和国をうちたてるとともに、建国後も、社会主義的改造を順調にすすめ、新民主主義から社会主義への移行を達成して、社会主義制度を確立し、社会主義の経済、政治と文化を発展させてきた。

階級としての搾取階級が消滅したのち、わが国の社会に存在する矛盾はその大部分が階級闘争の性格を帯びず、階級闘争はもはや主要な矛盾ではなくなった。国内的要因と国際的影響によって、階級闘争はなお一定の範囲で長期にわたって存在し、ある種の条件のもとでは激化することもありうる。わが国の社会の主要な矛盾は、人民の日ましに増大する物質·文化面の必要と立ちおくれた社会的生産とのあいだの矛盾である。その他の矛盾は、この主要な矛盾の解決とあわせて解決すべきである。敵味方のあいだの矛盾と人民内部の矛盾という性質の異なった二種類の矛盾を厳格に区別し、正しく処理しなければならない。

現段階における中国共産党の全般的任務は、全国各民族人民を結集し、自力更生、刻苦奮闘して、工業、農業、国防、科学技術の現代化を逐次実現し、わが国を高度の文明と高度の民主をそなえた社会主義国に築きあげることである。

中国共産党の活動の重点は、全国各民族人民を指導して、社会主義現代化の経済建設をすすめることにある。社会的生産力を大いに発展させ、しかも生産力の現実の水準と発展の要求にもとづいて、社会主義の生産関係を逐次完全なものにしていかなければならない。生産の発展と社会の富の増大をふまえて、都市と農村の人民の物質·文化面の生活水準を逐次高めていかなければならない。

中国共産党は人民を指導して、高度の物質文明を建設するとともに、高度の社会主義的精神文明をも建設する。教育·科学·文化事業の発展に大きな力をいれ、共産主義の思想で党員と人民大衆を教育し、腐敗したブルジョア思想、残存する封建思想やその他の非プロレタリア思想を排除、克服して、わが国人民が理想、道徳、教養、規律のある人民となるよう努力しなければならない。

中国共産党は人民を指導して、社会主義的民主を発展させ、社会主義的法秩序の健全化をはかり、人民民主主義独裁を強固なものにしていく。国政と社会の事柄を管理し、経済と文化事業を管理する人民の権利を確実に保障し、わが国の社会主義制度を破壊しようとたくらむ敵対分子や社会の安全にゆゆしい危害をもたらす者に断固たる打撃をあたえなければならない。人民解放軍の建設を強化し国防を強固にするよう努めて、侵入する敵を迎撃、殲滅する準備をつねにととのえていなければならない。

中国共産党は国内各民族の平等、団結、相互援助の関係をまもり、発展させ、民族区域自治政策の実行を堅持し、各少数民族地区の経済·文化の発展を援助し、積極的に少数民族の幹部を育成、選抜しなければならない。

中国共産党は全国各民族の労働者、農民、知識分子と団結し、各民主党派、無党派の民主人士、各民族の愛国的勢力と団結して、すべての社会主義的勤労者、社会主義を支持する愛国者、祖国の統一を支持する愛国者からなるもっとも広範な愛国的統一戦線をいっそう発展させ、これを拡大する。台湾同胞、香港·澳門(マカオ)同胞および海外の華僑同胞をふくむ全国人民とともに、祖国統一の大業を達成しなければならない。

国際関係にたいする中国共産党の基本的な立場は、つぎのとおりである。プロレタリア国際主義を堅持し、全世界のプロレタリアート、被抑圧民族、被抑圧人民および平和を愛し正義を主張するすべての組織と人士との団結を堅持して、ともに帝国主義、覇権主義、植民地主義に反対し、世界の平和をまもり、人類の進歩を促進する。主権と領土保全の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉、平等互恵、平和共存の五原則をふまえて、わが国と世界各国との関係を発展させる。マルクス主義の基礎のうえに、独立自主、完全平等、相互尊重、内部問題の相互不干渉の原則にもとづいて、わが党と各国の共産党およびその他の労働者階級の政党との関係を発展させる。

中国共産党が全国各民族人民を指導して社会主義現代化の壮大な目標を実現するには、党の建設を強化し、党のすぐれた伝統を発揚し、党の戦闘力を高め、つぎの三つの基本的要求を断固実現しなければならない。

第一、思想面、政治面で高度の一致をたもつこと。中国共産党は共産主義の実現をその最高綱領とするもので、すべての共産党員はかならずこのために終生奮闘しなければならない。現段階においては、社会主義の道を堅持し、人民民主主義独裁を堅持し、党の指導を堅持し、マルクス·レーニン主義、毛沢東思想を堅持し、力を集中して社会主義現代化の建設をすすめることが、全党の団結、統一の政治的基礎である。党の思想路線は、なにごとも実際から出発し、理論と実際を結びつけ、実事求是の態度をとり、実践のなかで真理を検証し真理を発展させることである。全党は、かならずこの思想路線にもとづいて歴史的経験を科学的に総括し、現実の状況を調査、研究し、国内や国際関係のなかで提起される新しい問題を解決し、「左」と右の誤ったいっさいの傾向に反対しなければならない。

第二、誠心誠意人民に奉仕すること。党には、労働者階級ともっとも広範な人民大衆の利益以外に、自己の特殊な利益がない。党の綱領と政策は、まさに労働者階級ともっとも広範な人民大衆の根本的利益を科学的に表現したものである。党は、大衆を指導して共産主義理想の実現のために奮闘する全過程において終始大衆と苦楽をともにし、もっとも密接なつながりをたもつものであり、いかなる党員も大衆から遊離し、大衆の頭上に君臨することは許されない。党は、共産主義思想によって大衆を教育することを堅持するとともに、自己の活動においては、大衆路線を実行し、なにごとも大衆のために、なにごとも大衆に依拠し、党の正しい主張を大衆の意識的な行動に変えていかなければならない。

第三、民主集中制を堅持すること。党内で民主を十分に発揚し、民主の基礎のうえに高度の集中を実行し、組織性と規律性をつよめて、全党の行動の一致を保証し、党の決定が迅速かつ効果的に貫徹されるよう保証する。党は、自己の政治生活のなかで批判と自己批判を正しくくりひろげ、原則的な問題において思想闘争をすすめ、真理を堅持し、誤りを是正する。党の規律の前では誰もが平等であるという原則を実行し、規律に違反した党員にはしかるべき批判あるいは処分をくわえ、かたくなに党に反対し、党に危害をもたらす者を党から一掃しなければならない。

党の指導は主として政治面、思想面と組織面の指導である。党は正しい路線、方針と政策を制定、実行し、党の組織活動と宣伝教育活動をりっぱにおこない、全党員にあらゆる活動と社会生活における前衛としての模範的役割を発揮させなければならない。党はかならず憲法と法律の範囲内で活動しなければならない。党はかならず国の立法·司法·行政機関、経済·文化組織と人民団体が積極的かつ主動的に、独自に責任をもって、一致協力して活動できるよう保証しなければならない。党はかならず労働組合、共産主義青年団、婦女連合会などの大衆組織にたいする指導を強化し、その役割を十分に発揮させなければならない。共産党員は、全国人口の少数を占めるにすぎず、最終的に共産主義を実現するまで、かならず党外の大衆と緊密に協力し、ともに社会主義祖国が日ましに繁栄し、強大になるよう促さなければならない。

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