中国共産党第十二回全国代表大会が九月一日、北京の人民大会堂で開幕した。
今大会は代表千五百四十五名、候補百四十五名。
午前九時、大会議長団執行議長の鄧小平中国共産党中央副主席が開会を宣言。全員が起立し、解放軍軍楽隊が「インターナショナル」を奏した。続いて、故人となった毛沢東、周恩来、劉少奇、朱徳各氏ら古参のプロレタリア革命家と革命の途上で倒れた人びとに全員が黙祷をささげた。
鄧副主席が開会のことばを述べ、主要議題として次の三点をあげた。
一、十一期中央委員会報告の審議、社会主義現代化建設の新たな局面を切り開くために奮闘する党の綱領の確定。
一、新しい党規約の審議、採択。
一、新しい党規約の規定にもとづく新しい中央委員会、中央顧問委員会、中央紀律検査委員会の選出。
開会のことばの要旨は次のとおり。
▽今回の代表大会は、党の第七回全国代表大会以来もっとも重要な会議となるであろう。
▽今回の代表大会で定められる正しい綱領が、かならず社会主義現代化建設の新たな局面を全面的に切り開き、わが党に隆盛をもたらし、われわれの社会主義事業に隆盛をもたらし、われわれの国家と諸民族に隆盛をもたらすであろうことを、われわれは十分な根拠をもって確信している。
▽われわれの現代化建設は中国の実際から出発しなければならない。マルクス主義の普遍的真理をわが国の具体的実際と結びつけ、みずからの道を歩み、中国の特色を持つ社会主義を建設すること、これが長期にわたる歴史的経験を総括して得たわれわれの基本的結論である。
▽独立自主、自力更生は、過去、現在、未来を問わず、つねにわれわれの立脚点である。中国人民は、外国および外国の人民との友情と協力を大切にするが、それにも増して、長期の闘争を経てみずから勝ちとった独立·自主の権利を大切にしている。いかなる国も、中国がその従属国になるだろうとか、中国が自国の利益をそこねるような苦い果実を呑みこむだろうなどと期待しない方がよい。
大会議長団席
▽われわれは対外開放政策は断固実行し、平等互恵をふまえて、対外交流を積極的に拡大するものである。同時に、われわれは頭脳を冷静にして、腐敗した外来思想の侵食を断固として阻止し、ブルジョア的生活様式がわが国に汜濫するのを断じて許さない。
▽八〇年代は、わが党と国家の歴史的発展段階における重要な年代である。社会主義現代化建設にはげむこと、台湾をふくむ祖国統一の実現をはかること、覇権主義に反対し、世界平和を守ること、これは八〇年代におけるわが国人民の三大任務である。この三大任務のうち、核心は経済建設であって、それは国際国内問題を解決する基礎である。
▽今後長期にわたって、少なくとも今世紀末までの二十年近くの間、われわれは次の四つの仕事に力を入れなければならない。
一、機構の改革と経済体制の改革をすすめ、幹部の隊列の革命化、若年化、知識化、専門化を実現すること。
鄧小平副主席
胡耀邦主席
一、社会主義の精神文明をうちたてること。
一、経済分野およびその他の分野に存在する反社会主義の犯罪活動に打撃を与えること。
一、新しい党規約の真剣な学習をふまえて党の作風と組織を整頓すること。
これは、社会主義の道を堅持し、力を集中して現代化建設をすすめるうえでのもっとも重要な保証である。
▽今回の代表大会の任務を達成すれば、社会主義現代化建設にたいするわが党の指導思想はいっそう明確なものとなり、党の建設は新たな歴史的時期の要求にいっそうかなったものとなり、党の最高指導層は新旧の協力と交替を実現し、いっそう、生気はつらつとした戦闘的な司令部となることができる。
鄧副主席の開会のことばに続いて、胡耀邦主席が十一期中央委員会を代表して「社会主義現代化建設の新たな局面を全面的にきりひらこう」と題する報告を行なった。(この報告は次号に全文を訳載の予定)
胡主席の報告は、①歴史的な転換と新たな偉大な任務、②社会主義経済の全面的な高揚をうながそう、③高度の社会主義的精神文明の建設につとめよう、④高度の社会主義的民主の建設につとめよう、⑤独立自主の対外政策を堅持しよう、⑥党を社会主義現代化の事業を指導する強固な中核に築きあげよう―の六つの部分からなっている。
胡主席はこの中で、今後の五年間に国家財政、経済の抜本的好転、社会の気風の抜本的好転、党風の抜本的好転の実現をめざすこと、一九八一年から今世紀末までの二十年間における経済建設の総合的目標が経済的効果の不断の向上を前提に、工農業年間生産総額の四倍化にあることを指摘した。
胡主席の報告は全文三万四千華字に上り、午前、午後を通して計六時間三十分にわたった。
「北京週報日本語版」1982年9月6日(No.36)