考査の民主化の状況はどうか
幹部の考査は徐々に深化する1つの民主化の過程である。今日の中国共産党幹部の考査は非常に民主的、透明なものであり、大衆の考査への参与も増えており、「上級による審査、同級による相互評価、下級による査定、大衆評価、考査の公示」が互いにけん制する民主的な考査メカニズムがほぼ形成されている、と言っていいだろう。そうしたことから、現在の幹部考査は全天候型の360°の考査だと例える人もいる。もちろん、民主の程度は考査結果の客観度と精確度にかかっており、考査の民主化はまだ時代とともに歩まなければならない。
考査は何を目的とするのか
幹部の考査は、幹部を養成し、監督し、教育することで「徳・能・勤・績・廉」の自我向上を促進し、人民により良く奉仕し、さらに中国の特色ある社会主義の偉大な事業を推進することを旨としている。また考査を通して、幹部に自らの長所と欠点、実績、不足な点を明確に把握させる。考査の過程から言えば、ある幹部の評価と考察は実は、幹部に対する鞭撻、養成、教育であり、「権限は人民のために用いる、利益は人民のために図る、感情は人民のために結びつける」との理念を真に確立させ、幹部の「公僕」としての身分を明らかにすることである。
「北京週報日本語版」2011年6月14日 |