どんな方法で考査するのか

科学的発展観を指導思想と審査基準とし、民主的な査定や世論調査、実績の分析、個別の対話と全面的な評価といった具体的な方法を総合的に運用して幹部を考査、評価する。民主的な査定では、主として政治的姿勢、思想的資質、仕事への考え方、組織・協調性、法に基づく業務執行、心理的素養、精神状態、仕事ぶり、職責・成果の履行、複雑な問題の解決、基層組織の整備、廉潔・自律かどうかなどを対象とする。世論調査には主に経済・政治・文化・社会・党の建設面において、大衆が直接感得する仕事の状態や成果が含まれる。実績の分析は、主として関係方面が提供する経済・社会発展の全体的状況と大衆の評価・意見を通して、仕事への考え方、仕事への投入と成果を重点的に分析する。個別の対話は、幹部の道徳・才能面における資質を深く理解する重要な方法であり、主として本人と直接言葉を交わす。総合的評価では、考査情報を全面的に把握した上で、民主的な推薦、民主的な査定、世論調査、実績の分析、個別の対話に関する結果を比較・分析するとともに、関連する情報と結びつけて客観的かつ公正な評価を下す。

才徳兼備、徳を優先することが、中国共産党の幹部に対する基本的要求であり、才能を見て任用し、形式に拘泥しないことが、中国共産党の幹部登用の基本的基準である。「徳はあっても才能がなければ愚かなことをする、徳がなければ才能があっても悪事をする、徳がなく才能もなければ、ことをまっとうできず、だめにする」。中国にこんなことわざがある。考査の終了後、結果を評価・運用する。評定は一般に優秀、職務に適する、ほぼ職務に適する、職務に適さない、の４等級に分類されており、それぞれに相応の賞罰が与えられる。運用は評定の延長であり、評定等級に基づき幹部に対し相応の賞罰、即ち任用、昇格・降格、等級の調整、物質・精神的賞罰、学習条件の整備と研修、第一線での実践と訓練の強化などを行う。

考査結果の評価・運用は、人材を選出し、多くの優秀な人物を広く集め、それぞれが才能を尽くし、昇格・降格する活力に満ちた登用メカニズムを形成することで、中国共産党の執政能力を向上させるのにプラスとなる。