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1980年代  
建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議

 

七、都市と農村の商業と対外貿易はいずれも大きく発展している。一九八〇年を一九五二年と比べてみると、全人民所有制商業の商品買付総額は百七十五億元から二千二百六十三億元に増えて、十二·九倍となり、一般消費物資小売総額も二百七十七億元から二千百四十億元に増えて、七·七倍となっている。対外貿易総額も八·七倍となった。工業、農業および商業の発展にともない、人民の生活も解放前にくらべて大幅に改善された。一九八○年、全国の都市と農村の一人あたり平均消費水準は、物価的要因を控除しても一九五二年の二倍近くになっている。

八、教育、科学、文化、衛生、体育などの事業にも大きな発展がみられた。全国のさまざまな全日制学校の一九八○年の在校生徒数は二億四百万に達し、一九五二年の三·七倍に増えた。三十二年らい、大学、中等専門学校は九百万近くの専門的人材を育成した。核エネルギー、人工衛星、運搬ロケットなどの面での成功は、科学·技術水準が大きく向上していることを物語るものである。文学、芸術の面でも、人民に奉仕し、社会主義に奉仕するすぐれた作品がたくさん現われた。大衆的な体育事業もめざましい発展をとげ、少なからぬ種目ですばらしい成績をあげている。悪性伝染病は絶滅、または基本的に絶滅した。都市と農村における人民の健康の水準も大きく向上し、平均寿命も大きく伸びた。

九、新たな歴史的条件のもとで解放軍が量的にも質的にも増強され、かつて陸軍しかなかった状態から、海軍、空軍およびその他の技術的兵種をも含めた総合的な軍隊に発展した。野戦軍、地方軍、民兵の三結合の武装勢力も強化され、軍隊の体質や技術的装備にも大きな向上と改善がみられる。社会主義革命と社会主義建設を守り、これに参加するうえで、人民解放軍は人民民主主義独裁を支える堅固な柱としての役割を発揮した。

十、国際面でも、社会主義の独立自主の外交方針を終始変わることなく実行して、平和共存の五原則を提唱するとともにそれを堅持し、世界の百二十四ヵ国と外交関係を樹立し、より多くの国家および地域と経済、貿易、文化面の交流を発展させた。国連と国連安保理事会におけるわが国の議席は回復された。われわれはプロレタリア国際主義を堅持して各国人民との友情を深め、被抑圧民族の解放事業、新興独立諸国の建設事業、各国人民の正義の闘争に支持と援助をあたえ、帝国主義、覇権主義、植民地主義、人種主義に断固反対し、世界平和を守り、国際問題を処理するうえでますます重要な積極的役割を果たしている。これらすべては、わが国の社会主義建設に有利な国際的条件をつくりだし、国際情勢を世界人民に有利な方向へと発展させている。

(八)新中国は成立後まだ日があさく、われわれがすでにかちとった成果も初歩的なものにすぎない。わが党は社会主義事業を指導する面で経験が足りず、党の指導部の情勢分析と国情にたいする認識にも主観主義的な片寄りがあったため、「文化大革命」以前には階級闘争の拡大化と経済建設面でのあせりと暴走の誤りがあったが、その後また、「文化大革命」のような全局的な、長期にわたる重大な誤りが発生した。このため、われわれは本来ならかちとるべきであったより大きな成果をかちとることができなかった。誤りを無視し、誤りをおおいかくすことは許されない。そのこと自体が誤りであり、より多くの、より大きな誤りをまねくこととなろう。だが、三十二年らい、われわれがかちとった成果はなんといっても主要なものであり、われわれのかちとった成果を無視するか、これを否定し、こうした成果をかちとった成功の経験を無視するか、これを否定するのも、やはり重大な誤りである。われわれの成果と成功の経験は、党と人民がマルクス·レーニン主義を創造的に運用した結果であり、社会主義制度の優位性のあらわれであり、全党と全国各民族人民が前進しつづけるための基礎である。「真理を堅持し、誤りを是正する」―これはわが党がとるべき弁証法的唯物論の根本的立場である。これまで、われわれはこの立場をとることによって、われわれの事業を危機からぬけ出させ、勝利へと向かわせることができた。今後もひきつづきこの立場をとることによって、かならずさらに大きな勝利をかちとることであろう。

 

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