(四)二十八年にわたる闘争の勝利は、つぎのことをあますところなく示している。
一、中国革命の勝利は、マルクス·レーニン主義の指導のもとでかちとられたものである。わが党はマルクス·レーニン主義の基本的原理を創造的に運用し、それを中国革命の具体的実践と結びつけて、偉大な毛沢東思想をつくりあげ、中国革命の勝利をかちとる正しい道をさがしあてた。これはマルクス·レーニン主義の発展のための大きな貢献である。
二、中国共産党はプロレタリアートの前衛で、誠心誠意人民に奉仕し、いかなる私的な利益をもはからない政党であり、大胆かつ巧みに人民を指導して敵とねばり強くたたかう政党である。中国各民族人民はみずからの体験を通してこの事実をみてとり、党のまわりに幅広い統一戦線を結成し、わが国の歴史上かつてみない強固な政治的団結を実現することになった。
三、中国革命の勝利は、主として、わが党の指導するまったく新しい型の、人民と血肉のつながりのある人民軍隊に依拠し、長期にわたる人民戦争で強大な敵を打ち負かすことによってかちとられたものである。このような人民の軍隊がなければ、人民の解放と国家の独立はありえない。
四、中国革命はどの段階でも各国の革命勢力の援助を得た。中国人民はこのことを永遠に忘れることはない。しかし、中国革命の勝利は、つまるところ、中国共産党が独立自主、自力更生の原則を堅持し、中国各民族人民自身の力に依拠して、ありとあらゆる苦難にたえ、かずかずの困難と障害をのりこえてかちとったものである。
五、中国革命の勝利は、わが国では、ごく少数の搾取者が広はんな勤労人民を支配していた歴史に終止符を打ち、帝国主義、植民地主義が中国の各民族人民を奴隷化していた歴史に終止符を打った。勤労人民が新しい国、新しい社会の主人公となったのである。世界人口の四分の一近くを占める大国で人民革命が勝利したことは、世界の政治的な力関係を変えるとともに、中国のように帝国主義、植民地主義の搾取と抑圧をうけている多くの国の人民をはげまし、前途への確信を強めさせた。中国革命の勝利は第二次世界大戦以後のもっとも大きな政治的出来事であり、国際情勢と世界人民の闘争の発展にはかり知れない大きな影響をおよぼした。
(五)新民主主義革命の勝利は、革命に命をささげた数知れぬ人びとと全党の同志、全国各民族人民の長期にわたる献身的な奮闘によってかちとられたものである。われわれはこれらのすべてを革命の指導者たちの功績と見なすべきではないが、指導者たちの果たした重要な役割を過小評価すべきでもない。党の数多くのすぐれた指導者のなかでも、毛沢東同志は第一位に位置づけられる。一九二七年の革命が失敗する直前、毛沢東同志は農民闘争にたいするプロレタリアートの指導の緊要性と、この問題をめぐる右翼的偏向の危険性をはっきりと指摘していた。革命の失敗後は、党の活動の重点の都市から農村への移行、農村における革命勢力の温存、回復、発展の成功に主要な役割を果たした。一九二七年から一九四九年までの二十二年間、毛沢東同志は党のその他の指導者とともに、あらゆる困難を克服して、革命をみじめな失敗から偉大な勝利へと導いていく全般的な戦略と個々の政策を着々とつくりあげ、これを実行にうつすのを指導した。もしも毛沢東同志が再三、中国革命を危機のなかから救い出さなかったなら、もしも毛沢東同志をはじめとする党中央が全党、全国各民族人民と人民の軍隊に確固とした正しい政治的方向を指し示さなかったなら、わが党と人民はさらに長期にわだって暗黒のなかを模索しつづけなければならなかったであろう。中国共産党が一般に全国各民族人民の指導的中核と認められているのと同様、毛沢東同志は中国共産党と中国各民族人民の偉大な指導者と認められており、党と人民の集団的な闘いのなかから生まれた毛沢東思想も党の指導思想と認められている。これは、中華人民共和国成立前の二十八年にわたる史的発展の必然的な結果である。
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