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1980年代  
建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議

 

五、高度に民主的な社会主義的政治制度を一歩一歩建設していくことは、社会主義革命の根本任務の一つである。建国いらい、この任務が重視されなかったことは、「文化大革命」が発生するにいたった重要な条件であり、これは痛ましい教訓である。民主集中制の原則にもとづいて各級国家機関の建設を強め、各級の人民代表大会とその常設機構を権威のある人民の権力機構にきずきあげ、基層の政権と基層の社会生活において人民の直接民主主義を次第に実現していかなければならない。わけても都市と農村の諸企業において、企業の業務にたいする勤労大衆の民主的管理を発展させることにとくに努めなければならない。人民民主主義独裁をうち固め、国の憲法と法律の整備をはかり、それを何人も厳格に遵守しなければならぬ不可侵の力にうち固め、社会主義の法体系を、人民の権利を守り、生産の秩序、仕事の秩序、生活の秩序を保障し、犯罪行為に制裁をくわえ、階級敵の破壊活動に打撃をあたえるための強大な武器にしなければならない。どのような範囲においても、「文化大革命」に類似する混乱した局面が現われるのを二度と許してはならない。

六、社会主義は高度の精神文明をもつべきである。教育、科学、文化を軽視し、知識分子を差別視するまったく誤った考え方―この考え方はかねてから存在したが、「文化大革命」の時期に頂点に達した―を一掃し、現代化建設における教育、科学、文化の地位と役割を高めることにつとめなければならない。知識分子が労働者、農民と同じように社会主義事業のたよるべき勢力であること、文化と知識分子がなければ社会主義は建設できないことを確認しなければならない。マルクス主義の理論にたいする研究、中国と外国の歴史と現状にたいする研究、さまざまな社会科学と自然科学の研究を全党で大いに強化しなければならない。思想政治工作を強化し、改善し、マルクス主義の世界観と共産主義の倫理で人民と青年を教育しなければならない。徳育、知育、体育の全面的な発展をはかり、政治意識も高ければ専門業務にも精通することを提唱し、知識分子と労働者、農民とを、頭脳労働と肉体労働とを結びつける教育方針を堅持しなければならない。また、腐りはてたブルジョア思想と残存する封建思想の悪影響を排除し、小ブルジョア思想の影響を克服し、祖国の利益を至上とする愛国主義的精神と、現代化建設にすべてをささげる刻苦奮闘の創業精神を発揚しなければならない。

七、社会主義的民族関係の改善と発展をはかり、民族の団結を強化すること―これはわが国のような多民族国家にとってきわめて大きな意義がある。民族問題については、これまでとくに「文化大革命」のさい、われわれは階級闘争拡大化の重大な誤りを犯し、少数民族の幹部と大衆を数多く傷つけた。仕事のなかで、われわれは少数民族の自治権にたいする尊重が足りなかった。この教訓はかならず汲みとらなければならない。現在、わが国における民族間の関係は基本的には各民族の勤労人民相互の関係であることをはっきり認識しなければならない。民族の区域自治を堅持し、民族の区域自治の法体系整備に力を入れ、各少数民族地区がそれぞれの地区の実情にもとづいて党と政府の政策を貫徹する自主権を保証しなければならない。少数民族の地区に援助をあたえて経済、文化の発展をはかり、少数民族の幹部の養成と抜てきにつとめなければならない民族の団結と民族平等を破壊するすべての言論と行動に断固反対すべきである。信仰の自由の政策をひきつづき貫徹しなければならない。四つの基本原則を堅持することは、宗教を信ずるものにたいして信仰の放棄を求めるのではなく、ただマルクス·レーニン主義と毛沢東思想に反対する宣伝をおこなってはならないこと、宗教が政治に介入せず、教育に介入しないことを要求するだけである。

 

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